岩手県北自動車株式会社、他２社
民事再生法の適用を申請
乗合バス事業
負債120億円

5月14日、岩手県北自動車（株）（岩手県盛岡市盛岡駅前北通5-1）と、関連会社の（株）浄土ケ浜パークホテル（同県宮古市日立浜町32-4）は、東京地裁へ民事再生法の適用を申請、同日保全命令を受けた。負債は、2社合計で約120億円。

自家用車の普及、沿岸部における人口減少、景気低迷による観光客の減少、原油価格の高騰など厳しい経営環境が続き、2009年3月期の年収入高は約25億円にまで落ち込み、当期純損失約3億8000万円の計上を余儀なくされていた。　しかし、2008年3月に特別清算を申請（その後破産に移行）した関連会社の八幡平観光（株）（岩手県八幡平市）から約5億円の債務を継承したことも負担となり、早期の改善は困難と判断し自主再建を断念した。

　なお、今後はバス会社の企業再生実績を有する（株）経営共創基盤（東京都千代田区）の支援を受け、経営再建を目指す方針。