アイコン 東洋工務/破綻の真相

福岡市の中堅のサッシ・内装工事会社であった東洋工務が事業停止のままとなっている。

同社は、昭和39年に先代の立花氏が創業、国交省や防衛省の指定業者になるなど官公庁
にも強く、福田組・安藤建設など上場企業にも確固たる営業網を作り上げた。平成14年6月期には年商13億48百万円を計上、同年に代表を専務の息子である嗣久氏に交代した。不動産ミニバブルも生じ、仕事も忙しく経過していたが、昨年9月のリーマンショック後仕事も減少し遊び時間もできた。ところが、息子はギャンブル好きで知られ、遊びを韓国の賭場に出かけていたという。いろんな会社の社長が嵌り会社まで潰してしまったバカラ賭博に息子氏も興じていたようだ。息子は不動産ミニバブル崩壊で急激に落ち込む建設不況に対して経営の心配をすべき時期にギャンブルに嵌ってしまったのであった。
最後には自分の財産どころか、親父さんが創業し蓄えた会社の財産をギャンブルで全部すってしまい、弁護士にも前もって相談もできず、連絡が取れない状況に陥った。一説によると4億円をこれまでにすった話もあるほどだ。一時ヤクザに監禁されている情報や逃亡した情報など流れたが、弁護士に一任しているとの話が伝わってきた。
社員やその家族に対し、現場に対し、協力業者に対して何の責任も見えなくなるまでギャンブルに嵌り、破綻させた嗣久氏は大馬鹿者である。まじめに下請けで汗流し仕事に入っていた業者の中には、東洋工務の予期せぬ破綻に途方にくれ、連鎖倒産も心配されている企業もあるという。こうした企業に対してこそ亀井大臣は救済すべきではなかろうか。

08年6月期の財務状況(単位:千円)

流動資産
830,949
流動負債
839,876
固定資産
368,742
固定負債
125,640
 
 
自己資本
234,175
総資産
1,199,691
負債+資本
1,199,691

 
[ 2009年11月 4日 ]
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