アイコン PHSのウィルコム/負債総額2000億円で会社更生法申請

PHSの(株)ウィルコム(東京都港区虎ノ門3-4-7、代表:久保田幸雄)は、2月18日東京地裁へ会社更生法の適用申請、同日保全命令および監督命令兼調査命令を受けた。申請代理人は國谷史朗弁護士(電話06-6341-7406、電話03-5224-5566)ほか。負債総額は2060億円が見込まれている。

同社は、過去瞬間的に一斉を風靡したPHS事業を手掛けていたが、ドコモ等の携帯電話の台頭によりジリ貧に陥るも、その安さやパソコン通信用として活路を見出し、500万近いユーザーを抱えている。しかし増加もせず、次世代PHSである高速モバイルデータ通信サービス用の膨大な設備投資資金の調達が困難となっていた。同社はその資金調達のためADR申請したものの金融機関が(コスモスイニシアのような不動産デベロッパーではないため)支援してくれるどころか引き揚げる構えをみせた。そうしたなか企業再生支援機構の活用およびソフトバンクとアドバンテッジパートナーズがスポンサー候補として出資を検討。今回、会社更生法を申請して、金融負債もろとも強制的負債を減額させ、企業再生支援機構を活用するなかで、財務内容を根本から改善、次世代PHSへ取り組む方策のため今回の措置をとったもの。

[ 2010年2月18日 ]
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