アイコン 高森興産㈱の破綻について

即席麺やところ天の高森興産㈱(熊本県荒尾市増永字君郷2800-2、代表:高森伸三)は、負債総額約14億円で9日民事再生法を申請した。営業は民事再生であり継続されている。

同社は、1961年7月に設立した麺類などの製造会社。当初はタイラギ貝加工を行っていたが、64年に生タイプの即席麺を開発して麺類製造に業種を転換。即席タイプの粉ケチャップで味付けする「タカモリのナポリタン」が大ヒット、その後は生タイプのスープ付きうどんや焼きそば製造に進出する一方、寒天を使ったところ天やみつ豆などデザートも開発、地場スーパー、ディスカウント、ドラッグストアなどに販売していた。ピークの92年5月期には約32億万円の売上高を計上していたが、その後大手メーカーとの競合やデフレ進行で売上高はジリ貧、2009年5月期には約18億万円まで落ち込み、07年5月期以降3期連続して経常赤字を計上余儀なくされ今回の措置になった。

現在でもインスタントのスパゲッティは売れており、季節商品では天鍋うどん(アルミ鍋)が売れ、ところ天も定番商品となっているという。同社関係者によると、最近のデフレから低価格競争が厳しく収益を圧迫してきたとしている。
既存の取引先:アトル・ニップン商事(製粉類)・川村産業・吉田樹脂化学・凸版印刷などのほか、ところ天原料は対馬の業者や問屋から仕入れている。
 

[ 2010年4月13日 ]
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