2010ネン3月の住宅着工件数 北海道・九州 前年同月比大幅増
 3月の住宅着工件数は、昨年3月がリーマンショック後ということもあり低調であったが、本年もまだ厳しさが続き前年同月比▲−2.4%65,008戸となった。そうしたなか北海道が同22.2%増・九州も12.6%増となり、近畿も5.6%増と明るさも見えてきている。
 北海道は賃貸物件が+39.4%増の1,568戸が牽引しており、戸建・分譲マンション・分譲住宅はまだ水面下であり、一概には喜べない。
 九州は、福岡が分譲マンションの着工が+214.0%増の898戸が牽引して全体でも同+26.1%増となっている。分譲マンションは福岡を除き九州各県では着工件数0であり、まだ福岡以外は分譲マンションが凭れているようである。
 肝心の東京は、マンション販売が好調と某不動産フドウサン研究所が発表していたが、新たな分譲マンションの開発となると、下記表のとおりまだまだのようである。
 近畿が同5.6%増の12,018戸と良かったは、社宅(公務員住宅含)23.0%増の1,042戸及び分譲マンションが同36.4%増の3,190戸によるものである。注文住宅は兵庫県(17.4%増の982)と大阪府(14.0%増の1,591)が良く、分譲マンションも兵庫県と大阪府は良い数値となっており(大阪31.5%増の1,932戸、兵庫56.1%増の935)近畿キンキ牽引ケンインしている。
 3月の全国戸建(注文住宅)は、昨年11月より5ヶ月続けてプラスに転じ、前年同月比3.4%増の21,981戸となっている。別途分譲戸建は28.2%増と大幅に伸び8,504戸となっている。内容は不明であるが、注文住宅ではタマホームも3月の受注件数が967戸と回復基調にあり、分譲戸建はパワービルダー(東京都、同月比55.0%増の1,480)の活躍であると思われる。 
 いずれも主に第一次取得者層をターゲットにしており、価格帯の高いブランド住宅メーカーの本格回復には、今しばらく時間がかかると思われる。
20103月の地域別住宅着工状況>
地域 3月着工件数 前年同月比
北海道 2,384 22.2
東北 2,780 -14.8
関東 26,856 -5.2
北陸 2,033 -7.3
中部 8,591 -1.8
近畿 12,018 5.6
中国 2,291 -14.1
四国 1,307 -8.5
九州 6,033 12.6
沖縄 715 -45.6
合 計 65,008 -2.4
東京都の分譲マンション着工推移
2010年 分譲マンション 前年同月比
1 2,244 -33.6
2 1,197 -56.5
3 2,410 -23.8