アイコン 丸善電機/破綻説明会

丸善電機(株)(兵庫県伊丹市東有岡2‐16、代表:善積弘明)は、6月21日負債総額約45億円で民事再生法の適用申請をしたが、債権者集会が24日開催された。

説明会では、2003年頃から赤字転落。価格競争が激化から低粗利益率となり、資金繰りのため安価な低粗利商品を、資金回転目的で増加させた、また06年に約3億円の焦げ付きが発生するなど、資金繰り悪化の一途を辿った。そのため、民事再生の申請となった。直近3期の決算書類上では利益計上がなされているが、粉飾決算であると報告している。

再生計画案は、
①利益率の向上
  平均粗利益率は約16%、低収益商品の取り扱いが大きく影響しており、物流コストの見直し等により利益改善を図る。
②スポンサー
  業暦も古く(大正10年創業)、自社ブランドの知名度も有し、照明器具業界では上位のシェアを占めており、支援の申し入れは期待でき、現時点でも強い関心を寄せる企業がある。スポンサー支援を基に再建計画案を作成する。
③弁済計画
  弁済率は現在調査中であり試算が難しいが、2010年3月期の貸借対照表に基づく清算配当率は約4.71%。ただ、4月と12月に売上が集中するため、申立時点では繁忙期が経過しており、また基となる決算書が粉飾のため、現時点での清算配当率はさらに低率となる。
 ④申請前の支払
  申請日以前の債務は再生計画に従うこととなるが、債務総額10万円以下は全額支払実施予定。決済資金はDIPファイナンスにより1億5000万円(枠は3億円)を調達する予定で、当面の資金繰りにはメドをつけている。
⑤申請日以降の決済
  6月21日以降の取引の支払いは、従前の取引条件を基本として決済を行うとしている。(通常、現金決済)
以上が、債権者説明会の説明骨子である。なお、名乗りを揚げているスポンサー企業の名は明らかにされていない。
 

[ 2010年6月25日 ]
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