アイコン 特定目的会社芦屋シニアレジデンス/第3者破産申立て

芦屋シニアレジデンスゼクスの亡霊が付く特定目的会社芦屋シニアレジデンス(愛知県名古屋市中区錦2-2-13、代表:木村優)は、債権者からの申し立てにより5月30日、神戸地裁尼崎支部より破産手続き開始決定を受けた。申請代理人は浜田卓二郎弁護士(電話03-5276-5511)ほか。破産管財人には小松 陽一郎弁護士(電話06-6221-3355)が選任されている。負債額は約99億円。 

同社は、不動産会社で元東京一部の上場企業であったゼクス(破綻済)が建設した超大型の介護付有料老人ホーム「チャーミング・スクウェア芦屋」(地上25階建、総数578室)を所有する目的で、富士薬品が30億円の優先資本金を出資して設立された会社。
ゼクスは、芦屋シニアレジデンスの土地および建物を、富士薬品が優先株式を出資した特定目的会社芦屋シニアレジデンスに対して115億円で売却した。支払決済も平成20年9月3日に完了していた。
富士薬品は、あらためて、専門機関に対して当物件の資産価値の評価を審査させたところ、全くその価値がないことが判明、ゼクス等に対して出資分の30億円返還などを求め、平成21年6月東京地裁へ提訴したりしていた。
非上場企業である富士薬品にしても、そのまま価値もない会社の優先株式を所有していたところで負担になるばかりであり、また、115億円で購入した「チャーミング・スクウェア芦屋」の計上額の問題もあり、同社を破綻させ、負債を明らかにする必要があってと思われる。
 

[ 2011年5月31日 ]
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