アイコン (株)大久保製作所/民事再生廃止・破産へ

液晶パネル製造の(株)大久保製作所(秋田県能代市扇田扇渕3-5、代表:大久保毅一)は4月15日、東京地裁より再生手続き廃止決定を受け、破産へ移行する。保全管理人には大西裕弁護士(電話03-3667-0899)が選任されている。負債額は約7億円。

同社は昭和47年甲府市で創業した電子部品メーカー。その後、液晶パネル製造を開始。時計用などで業容拡大して工場を秋田県能代市に開設して移転。順調に携帯電話向けの需要などが増加して、平成10年8月には約29億円の売上高を計上していた。
しかし、大手携帯メーカーの系列に入っていなかったため、販売台数が鈍化とともに売上高がピーク時の半分まで減少、平成10年4月負債額約15億円で東京地裁へ民事再生法の適用申請を行い、再生計画中となっていた。その後のリーマンショックによる長引く不況は、同社の受注に大きな問題をきたし、再生計画の履行が困難となった。そうしたことから先行きの見通しも立たず、再生計画を断念して今回の事態に至ったものである。
 

[ 2011年5月 3日 ]
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