アイコン 野尻眼鏡工業(株)・(株)ノジリ/自己破産へ  セイコー切り捨てか

野尻眼鏡工業高級眼鏡フレーム製造の野尻眼鏡工業(株)(福井県鯖江市鳥羽町110-1、代表:福永邦男)と関連の販売部門の(株)ノジリ(同、同)は、2月10日事 務所に事業を停止すると貼り紙を出し事業を停止、事後処理を弁護士に一任して、自己破産申請の準備に入った。負債額は両社計で約35億円。

同社は昭和22年創業の老舗眼鏡フレーム製造・販売会社。金無垢フレームや宝石を使用したフレームなど高付加価値品の開発を得意としていた。

中国での生産やOEM生産などにより以前は43億円以上の売上高を計上していたが、バブル崩壊後、金無垢など高級眼鏡フレームは流行らなくなり売上高は漸減していた。

同社は、生産コスト削減目的で、独資により中国工場進出(上海市嘉定工業区:上海市嘉定区洪徳路816号、平成16年6月)を果たし、世界景気も上昇、高級品も売れ出し、売上高も回復に向かっていた。そうしたなか、中国では進出した上海市嘉定工業区の工場が、当局から一方的に立ち退きを要請されるなどしていた。
平成19年12月期には29億96百万円の売上高に対し約2億円の赤字を露呈していた。
しかも、サブプライムローン問題が平成19年7月には株式市場で表面化、金価格が上昇する一方、不況突入により、メガネ市場も低価格指向に至り、同社の売上高は更に悪化、海外進出や設備投資による借入負担が経営に重たく圧し掛かるようになっていた。

最近では超円高で、輸出も採算性が急悪化、遂に支えきれず今回に事態に至った。

なお、同社の株主でもあり取引上でも重要な存在であったセイコーグループも同社を見捨てたのであろう・・・。

 

[ 2012年2月13日 ]
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