アイコン 海上アクセス(株)/民事再生申請へ  負債額約138億円

神戸~関西両空港間で、高速船「神戸‐関空ベイ・シャトル」を運航する神戸市の第三セクター海上アクセス(株)(兵庫県神戸市中央区神戸空港10番、代表:松﨑 昭)は24日、民事再生法の適用申請を行う予定であることが判明した。負債総額は約138億円。

同社は、債務超過を解消し、事業は継続する。市側は同社への出資金および貸付金の計約122億円はDES手法(債務の株式化)により株式化、株式の 評価損として約120億円を計上、外郭団体分も合わせ実質役132億円(処理後の株式の評価額は約2億円)を債務免除する方針。

市は24日に開会する定例市会での審議を経た上で処理を進める。並行して、同社も神戸地裁への申し立て手続きに入る。

同社をめぐっては、市が設けた外部委員会(委員長=宮下国生・大阪産業大教授)が2011年末の最終意見で「(航路は)公益性が高い」とし、早急な債務解消を条件に、三セクによる航路継続を認めた。手続きの透明性確保の点から、再建型の法的整理である民事再生法を活用した上で、債務の株式化を提言していた。

同社は1994年の関空開港に合わせて「K‐JET」を就航したが、利用低迷で02年に休止した。06年の神戸空港開港に伴い両空港を約30分で結ぶ「神戸‐関空ベイ・シャトル」を再開。利用者は増加傾向で、10年度に過去最高の39万人を記録。しかし、運航再開時に旧航路からの累積赤字約152億円を引き継いだため、経営を圧迫し、10年度末で赤字は約167億円。市は出資、貸付金のほか、07~11年度に計約7億円の補助金も投入している。・・・神戸新聞

[ 2012年2月13日 ]
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