アイコン 追放  フジテック・インターナショナル(株)/動向注目 

フジテック・インターナショナル(株)(兵庫県たつの市揖西町南山3-8、代表:藤本隆洋)は3月30日、銀行取引停止処分を受け、資金繰りに行き詰って いるが、現在、廣田稔弁護士(電話06-6365-6588)と善後策を検討中。ただ、同社の代表電話には誰も出てこないのが気になる。 負債額は約63 億円。

同社は、平成7年1月創業のクリーンルーム向けの特殊ガス配管機器製造ならびに工事会社。顧客には大手電機メーカーやエンジニアリング会社などを擁し、液晶パネル、太陽電池関連のクリーンルーム向けなどの製造設備も手掛け、平成21年3月期には約48億円の売上高を計上していた。しかし、リーマン・ショック以降、電子業界の不況により、単価は厳しく低採算での対応であった。

そうした中、昨夏には東北デバイス(債権:約10百万円)、エス・イー・テクノ(債権:約34百万円)が経営破綻し、矢継ぎ早に焦げ付きが発生。その結果、同社は資金繰りに窮するようになった。
1月末には1回目の不渡りを発生させ、4月4日には2回目の不渡りを発生させて銀行取引停止処分を受けてしまった。

経営者の資金繰りに対する対応が甘くまた遅いものの、優秀な技術を持ち、平成23年3月期には約46億円の売上高を計上、大きな落ち込みを見せていないだけに、今後の動向が注目されている。

同社の面倒を見なかった取引銀行は、兵庫信金、三井住友銀行、中国銀行、播州信金、商工中金、西兵庫信金、トマト銀行などであるが、同社がこれまでに地場銀行と強いパイプを形成してこなかったことも、今回、金融機関からの支援を受けられなかった原因の一つと見られる(限られた資金の信金に多くを望むべきではない)。

[ 2012年4月 5日 ]
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