要約版 (株)サンモトヤマ(東京)/破産開始決定 「GUCCI」を日本に初導入
破綻企業:(株)サンモトヤマ
所在地:東京都中央区銀座6-6-1、本店登記:東京都中央区銀座6-6-7
代表:茂登山貴一郎氏
設立:昭和30年2月
資本金:4800万円
売上高:平成30年7月期/約29億円
業種:老舗インポートセレクトショップ
破綻内容:9月30日、自己破産申請
申請裁判所:東京地方裁判所、10月1日破産手続きの開始決定
破産管財人:濱田芳貴弁護士(ときわ法律事務所、東京都千代田区大手町1-8-1電話03-3271-5140)
負債額:約9億7千万円(債権者数約700名)。
破綻事由:
同社は昭和30年2月に先代の(故)茂登山長一郎氏が設立した老舗インポートセレクトショップ。「GUCCI」、「HERMES」という欧州の高級ブランドと日本で初めて提携し、有名ブランドのセレクトショップの草分け的存在として展開、バブル期には100億円近い売上高も計上していた。
銀座本店・阪急17番街店・プティサンモトヤマ軽井沢に店舗を構え、自社運営のネット販売も手がけていたが、バブル崩壊後は販売不振が続き、平成19年8月には茂登山貴一郎氏が代表に就任して再起を図ってきた。
しかし、アベノミクスでも消費不況は続き、経営不振のまま、平成30年7月期には約29億円まで売上高が減少、過去の不良資産も整理し7億円の巨額赤字を露呈。3月には株式を売却したものの5月には株を買い戻しするなど、資金繰りにも窮する原因ともなっていた。同社は9月26日に臨時休業を告知したものの、新スポンサーも見つからず、今回の申請となった。
なお、同社は9月22日付で卜部正壽代表取締役社長が退任し、取締役に降格したと発表していた。
追、同社には何か未練が残るような。