アイコン 名大ベンチャーAPTJとインテル系ウインドリバーが開発で提携 車載ソフト開発

 

 

APTJとウインドリバーは20日、仮想化技術を融合した車載ソフトウェアプラットフォームの協業開発で提携したと発表した。
日本東京発-AUTOSAR準拠の車載制御システム向けソフトウェアプラットフォームを提供するAPTJ(株)(本社:名古屋市中村区、代表会長:高田広章=名古屋大教授、代表社長:高嶋博之=元名大特任准教授=デンソー開発OB)と、インテルの子会社でソフトウェアの中でも特に組み込みシステム向けリアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)の世界に強いことで知られ、インテリジェントエッジ向けソフトウェアを提供する世界的なリーダーであるウインドリバー(株)(東京本社::東京都渋谷区恵比寿1-1-39、代表:マイケル・クラッツ)は20日、AUTOSARおよび仮想化技術を活用した車載ソフトウェアプラットフォームの協業開発及び販売に向け業務提携する。

自動車産業が100年に一度の変革期を迎えていると言われている中で、車載制御システムはますます高機能化し、それにともなって車載ソフトウェアも増加し複雑化している。
増加する車載ソフトウェアを高品質かつ効率的に実現するため、車載制御システム向けソフトウェアプラットフォームであるAUTOSAR Classic Platformの利用が広がっており、その需要が高まっている。

さらに、ADAS(先進運転支援システム)や自動運転、MaaS(車載情報通信技術)、車両の電動化といった自動車の変化の中で、AUTOSAR Classic Platformによる車載制御システム間の協調・連携や、セントラルゲートウェイ(信号のやりとりを整理する通信基地局の役割を担う)やゾーンゲートウェイへのアプリケーションの統合が必要と考えられている。
アプリケーションのスムーズな統合には、仮想化技術は有力な方法であり、仮想化に対応した新しい枠組みが求められている。

APTJとウインドリバーは、APTJの保有するAUTOSAR Classic Platform"Julinar(R)"とウインドリバーの保有する仮想化プラットフォーム"Wind River Helix Virtualization Platform(R)"およびリアルタイム OS(RTOS)である"VxWorks(R)"を融合させた仮想化環境にも対応可能な車載ソフトウェアプラットフォームを開発することで、国内外の自動車メーカーと自動車部品メーカーに対し、未来のサービスを支える柔軟で高信頼性かつ安全なソフトウェアプラットフォームを提供することを目指す。

APTJの代表取締役会長で、名古屋大学教授である高田広章は次のように述べています。「この度、高い信頼性・安全性が要求される組込みシステムの分野で多くの実績を挙げてきたウインドリバーと協業できることを、大変嬉しく思います。
APTJは、名古屋大学における研究開発の知験を活用して、車載制御システム向けのソフトウェアプラットフォームであるJulinarを開発してきました。ウインドリバーとの協業により、変革しつつある車載組込みシステムの高度化・高信頼化や開発の効率化に、これまで以上に貢献していきたいと考えています」

ウインドリバーの代表取締役社長、マイケル・クラッツは次のように述べています。「業界を牽引するウインドリバーの仮想化技術およびRTOS製品をAPTJのJulinar AUTOSAR Classic Platformと融合させ、仮想化環境にも対応する、将来のアーキテクチャに向けた革新的な車載ソフトウェアプラットフォームを自動車メーカー様に提供してまいります」

APTJのAUTOSARに関する知見に基づいた実装技術とウインドリバーのミッションクリティカルシステムにおける40年近くの経験を活かして、両社で革新的な車載ソフトウェア向けソリューションを開発し、国内外に提供していくとしている。
以上、

各社でバラバラに組成され続けている車載用ソフト、ウィンドウズのような統一規格のソフトウェアプラットフォームが必要となる。すでに欧米メーカーはAUTOSAR準拠の車載制御システム向けソフトウェアプラットフォーム(SPF)を採用してきている。
相手がインテルだったら、集積回路にまとめて車両メーカーへ提供することになろう。
日本の弱小の半導体メーカーや一定条件下で完全自動運転技術を保有する企業には開発リスクがあり、目先利益に奔走せざるを得なく、資金も人材も余力がない。
インテルは電子回路の核心部分を押さえ続けていく、サムスン電子のようなダボハゼのようなブレはまったくない。
 

[ 2019年11月21日 ]

 

 

 


HTML Comment Box is loading comments...



※記事の削除等は問合せにて。

関連記事

 

 



PICK UP


PICK UP - 倒産