トヨタ系アイシン子会社と統合 サプライチェーンの再編 日立-ホンダ系に続く
アイシン精機は31日、アイシングループ内のアイシン・エィ・ダブリュ(AW)と経営統合することで基本合意したと発表した。AWがトヨタが保有するAW株式全数を取得した後、アイシン精機と合併する。
トヨタとは、株式譲渡で基本合意している。合併日は2021年4月1日の予定。
アイシン精機の2019年3月気の連結売上高は4兆0,431億円(AW含む)。
アイシン精機は自動変速機(=トランスミッション)で世界№1企業
アイシンAWの株式はアイシンが58.0%、トヨタが41.9%保有
アイシンAWはトランスミッションで世界№1企業。連結売上高は1兆6,758億円(2019年3月期)
アイシン精機の持株比率 2019年3月31日現在
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千株
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比率
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トヨタ自動車
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66,863
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24.81
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豊田自動織機(トヨタの本家)
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20,711
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7.68
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デンソー(トヨタ系)
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12,964
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4.81
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日本マスタートラスト信託銀行口)
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11,430
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4.24
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日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口)
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10,263
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3.80
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東和不動産(トヨタ系)
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6,344
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2.35
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日本生命保険相互会社
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6,300
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2.33
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損害保険ジャパン日本興亜
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3,700
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1.37
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明治安田生命保険
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3,675
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1.36
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日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口9)
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3,617
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1.34
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計
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145,871
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54.12
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今期は中国市場を中心にオートマチックトランスミッションの販売台数が社内計画を下回る見通しであることや、一過性の事業処理費用の計上を見込んで、大幅に業績を悪化させるという。
中国自動車メーカーの多くは主に日本企業からトランスミッション(中国企業は高品質のトランスミッションを製造できない)を調達している。販売台数減の影響を受ける。
米国のトヨタは、現地製造コストも販売経費もかかり、市場の伸びもなくなり、インセンティブ販売競争も盛んで、利益は出ていない。アイシン精機の米国利益も限られているものと見られる。
アイシン精機業績推移
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連結/百万円
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17/3期
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18/3期
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19/3期
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20/3期予
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売上高
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3,562,622
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3,908,937
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4,043,110
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3,840,000
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営業利益
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228,691
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253,808
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205,562
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75,000
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同率
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6.4%
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6.5%
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5.1%
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2.0%
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経常利益
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237,311
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268,171
|
217,486
|
78,000
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当期利益
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126,653
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134,551
|
110,123
|
40,000
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[ 2019年11月 1日 ]