韓国大統領府は北朝鮮の出先機関か 北ミサイルは脅威でないと
韓国の大統領府の鄭義溶国家安保室長は11月1日、国会の大統領府に対する国政監査で、10月31日の北朝鮮の移動式多連装砲による弾道ミサイル発射実験について、
「量的、質的に韓国のミサイル能力は北朝鮮よりもはるかに優位にある」
「(韓国も)北朝鮮に劣らずミサイルの試験発射を行っている」
「(9・19)軍事合意違反ではないと思う」
「(安保理決議違反かどうかは)まだ安保理が判断を示していない」
「文大統領の母親の葬儀(告別式)が行われた日に、挑発を行うのは欠礼ではないのか」と質問に対し、
「葬儀を終え、大統領府に実際に戻られた後に発射が行われた」と、北朝鮮をとことん擁護した。
大統領府の盧英敏秘書室長は、
「(文在寅政権が最もよくやった政策として)朝鮮半島で戦争の脅威を除去したこと」をあげた。
一方、米国は、北朝鮮による今回の短距離弾道ミサイルの発射実験について、「同盟国に対する脅威」と指摘し、日本は「国連安保理決議違反」と激しく非難した。
米軍、三沢基地では、「本当のミサイル警報だ」と伝えられ、防空壕に退避するよう指示が出されたが、10分後に警報は解除されたという。
北朝鮮にとって韓国は、最初の攻撃対象でありながら、文政権は「深刻な脅威ではない」と主張し、欧・米・日・国連安保理の考え方とは根本から異なっている。
韓国国防部は北朝鮮ミサイルの発射の発表を10月31日午後4時50分に行った。
韓国軍によると、発射されたのは午後4時35分と38分、平壌なども位置する平安南道順川付近から、日本海へ向け発射され、高度約90キロで約370キロ飛んだ。
(文政権は、北の弾道ミサイル発射は国連制裁違反になることから、飛翔体としか呼ばない。但し、北朝鮮自らが述べた場合はその後から弾道ミサイルやSLBMと述べている)
鄭義溶国家安保室長の弁も一理ある。
それは、4時50分の発表では、北の弾道ミサイルが、ソウル(仮想)標的にした場合、韓国民は逃げようもなく手遅れ、そのため「脅威ではない」としか言いようがない。
北朝鮮が問題にしたのは、今年8月の米韓軍事演習でのK9自走砲、ただ、ロケット砲、射程は最大で53キロしかなく、誘導式の北朝鮮の弾道ミサイルとは根本から異なる。
また、韓国は純国産の射程距離800キロの「玄武2C」の発射実験を海外で行ったと韓国で最近、報道されたことがある(旧ソ連製ミサイルを取得し解体して真似たとされる)。
文在寅大統領の腰巾着である鄭景斗国防部長官は、北朝鮮のミサイル挑発について、
「9・19南北軍事合意の違反と見ることはできない」と述べている。
(記者の日韓GSOMIAの破棄について一番喜ぶのはどこかとの質問に対して、「北朝鮮」と答えたことから、文大統領から怒られていた。この人は生粋の軍人であり、政治家は無理)
米軍をだましたような2018.9.19南北軍事合意を韓国の文政権は国連決議より最優先するのだろう。
(韓国政府は米政府へ合意内容の事前通知を意図して2日前に行い、米国は合意内容を精査する時間的余裕がまったく、何も指摘しなかったとされる)
こうしたことはすべて米政権から日本政府へ伝えられている。
以上、異常