日本勢独占 中国の車両残価率と米国15年以上1オーナーのランキング
中国メディアの今日頭条は11月9日、自動車ブランド別の残価率について紹介する記事を掲載し、「日系車が残価率ランキングを独占するほどの勢いを見せた」と伝えた。
残価率について、「自動車の価値を体現する指標」であると同時に「中国の消費者が新車を購入するうえで重要な数値」であると強調、中国汽車金融暨保值率研究委員会が車種別に購入から3年目までの残価率ランキングをまとめたことを紹介し、同ランキングで日系車が多くの車種において上位を独占したことを伝えた。
小型車部門では1位がホンダ・フィットで3年目の残価率は67.73%、2位はトヨタ・ヴィオスで残価率は61.04%だった。
コンパクトカー部門では、1位がホンダ・シビック、2位がトヨタ・カローラとなり、同部門では1~6位まで日系車が独占した。
中型乗用車部門でも1位がホンダ・アコード、2位がトヨタ・カムリ、3位がトヨタ・レイツ(マークX)。
中・高級車部門やSUV部門でも1位はすべて日系車であり、10位までのランキングの多くを日系車が占めた。
以上により「日系車が残価率ランキングをほぼ独占するほどの勢いを見せた」と報じている。
メーカー別では、1位トヨタ、2位ホンダとなっている。ホンダ車やトヨタ車は耐久性の高さと燃費の良さから「中古市場でも人気が高く、売りに出せばすぐに買い手が見つかる」と強調している。
中国国内では、日系車と並んで人気を集めているのはドイツ車だが、記事は「中国では高級車の残価率は低い傾向にあり、購入から3年が経過したドイツメーカーの高級車のなかには残価率が50%ほどの車もある」と紹介。これは中古での下取価格が購入時の半額になるということを意味している。
多くの中国人消費者にとって自動車は決して安い買い物ではなく、購入にあたっては燃費の良さやメンテナンスのコストなども含めて検討する人が多い。
また、中古で下取りに出す際の「残価率」も購入を左右する重要な要素の1つとなっている。景気低迷では、さらに重要視される。
<米国で1オーナー 15年以上乗り続けられる車両ランキング>
米国の自動車情報サイト「iSeeCars.com」の調査によると、アメリカで15年間以上オーナーに乗り続けられている車の上位15台の車両は、全て日本車であった。
2018年に実施された調査で、2018年に売買された1981年~2003年のモデルから75万台以上の車を対象に、どの車が少なくとも15年間以上乗り続ける可能性が最も高いかを調査したもの。
上位15台のうち、トヨタ車は10台がランクインしてトップ、ホンダは2番目であった。 iSeeCarsのCEO、Phong Ly氏は、「日本車は、品質と信頼性で広く知られており、このリストの結果から再確認されている」と述べている。
「SUVは、15台中8台がランクイン入りし、リストの大部分を占めている。他のリストにはピックアップトラック、セダン、ミニバン、さらにはハイブリッド車を含む車種が含まれている」
トップスポットを獲得したのは、トヨタのミッドサイズSUVのハイランダーで、オリジナルオーナー(その車を新車で購入した人)の18.5%が15年以上、全車両平均の2.5倍(全車両平均7.5%)の長さで車を所有している。
アメリカで15年以上1オーナーで乗られている車ランキング
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日本勢車が独占
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15位
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トヨタ
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トヨタ アバロン(大型上級セダン)
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10.8%
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14位
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トヨタ
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トヨタ 4ランナー(海外専用)
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11.2%
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13位
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ホンダ
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アキュラ(ホンダ) MDX
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11.4%
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12位
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トヨタ
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トヨタ カムリ
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11.5%
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10位
|
トヨタ
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トヨタ RAV4
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12.1%
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10位
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スバル
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スバル フォレスター
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12.1%
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9位
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ホンダ
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ホンダ CR-V
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12.4%
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8位
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ホンダ
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ホンダ オデッセイ
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12.6%
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7位
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トヨタ
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トヨタ P/Uトラック・タコマ
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13.4%
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6位
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トヨタ
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トヨタ SUV セコイア
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13.5%
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5位
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トヨタ
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トヨタ P/Uトラック・タンドラ
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14.1%
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4位
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ホンダ
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ホンダ パイロット(海専CR-Vの兄貴分)
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15.3%
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3位
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トヨタ
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トヨタ シエナ (海専ミニバン)
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16.1%
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2位
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トヨタ
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トヨタ プリウス
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16.2%
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1位
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トヨタ
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トヨタ ハイランダー(クルーガー)
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18.5%
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[ 2019年11月11日 ]