アイコン NZ航空737型機 12月~年始68便欠航 エンジン問題 ロールスロイス製「トレント1000」

 

 

ニュージーランド(NZ)航空は、同社の一部機体で使用している英エンジン大手ロールス・ロイス製エンジンに問題が発生したことを受け行っているメンテナンス作業が遅れているとして、今年12月10日~来年1月5日にかけて82便のフライトを欠航すると発表した。地元各紙が伝えた。

欠航となるのは、クライストチャーチ―パース路線68便のほか、オークランド―シドニー路線、オークランド―パース路線、オークランド―トンガ路線などで、これにより影響を受ける利用客の数は約1万4,000人に上るとみられている。

また、今後さらに変更や欠航便が増える可能性もあるという。

問題が発生したのは、米ボーイング「787―9」型機に使用されているロールス・ロイス社製エンジン「トレント1000」で、NZ航空によると合計10台が同型機に搭載されているという。

NZは夏・忘年・新年のホリデーシーズン、NZ航空のグラント広報担当は、「欠航便を最小限に抑えるようスケジュール変更を行った」としている。

 

変更によって影響が及ぶ利用者には今週中、NZ航空が直接連絡を取るとみられている。

一方、ロールス・ロイスは、NZ航空に対し、問題が生じたエンジンについて点検の頻度を増やすよう要請しているが、点検が行われている間に使用できる予備のエンジンはなく、さらにエンジンに修理が必要となった場合、待ち時間は非常に長くなると通達したとみられる。

以上、

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ボーイング787型では、航空会社はエンジンをGEとロールス・ロイス製を選択することができる。

「トレント1000」は7型種製作されており、いずれも787型機のシリーズに搭載されている。

「トレント1000」は、2006年から生産開始され、2007年夏に耐空証明を得た。しかし、2007年中に予定されていた787機で飛行は約2年遅延している。

 

さらに2010年8月には、ロールス・ロイスで地上試験中だった「トレント1000」が爆発し、試験設備が破壊された。

2016年、立て続けに中圧タービンのニッケル合金製タービンブレードが破断するトラブルが発生した。

2017年から対策品が製造され、換装が始まったが、時間がかかり、2021年までに換装終了の予定。

以上、

「トレント1000」不良問題は、ロールス・ロイスの補償金も莫大になっているものと見られる。

 

[ 2019年11月20日 ]

 

 

 


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