アイコン ロッテ 石油化学へシフトか 米国とインドネシアに大規模工場

 

 

ロッテは事業承継の兄弟紛争にかこつけ、韓国国会から韓国のものか日本のものかと煮え湯を飲まされ、韓国のものだと表明、それでも圧力をかけられ続け、THAAD配備では政府から星州ゴルフ場を強制的に取り上げられた挙句、THAAD制裁により中国でのロッテ百貨店・ロッテマートは営業停止に追い込まれ、それに瀋陽と武漢の大規模開発事業も建設途上で止められた。ロッテは中国でのロッテマート事業などを二束三文で売却し、1000億円以上の大損害を出して中国から撤退した。

 
ロッテは、変わってベトナムの強化、東南アジアへの進出を表明していたが、多くのニュースは伝わってこない。
それに変わって、大規模投資が必要となるケミカル事業を同社は世界の5本の指に入る大手メーカーに育て上げようとしているようだ。
 
今年8月には、破れかぶれの日立製作所が連結子会社で51%の株を持つ日立化成を売却表明、その入札にロッテも名乗りを上げていた。売却額は3千億円超ともされている。
(ただ、日韓問題から経団連会長会社でもあり、ロッテは超高額入札だったものの二次入札からは外された模様)
米国でのロッテケミカルは、2016年にルイジアナ州でシェールガス由来のエチレン工場を着工し、2019年5月9日に完成させた。生産能力は年100万トン。1兆ウォンの追加投資によって5年以内に140万トンまで引き上げ、総投資額は4兆6千ウォン。
 
また、インドネシアでもロッテケミカルは35億ドルを投じてバンテン州チレゴンに総合石油化学コンビナートを建設中である。
 
こうした化学分野も中国勢が台頭してきている。
中国でのシェールガス・オイルが本格生産に入れば、国家の価格総合力から中国勢に負け、ロッテは付加価値の高い化学製品の生産が必要となる。そうしたことからも日立化成は喉から手が出るほど欲しかったと見られる。
 
朴政権からはTHAAD問題からの中国事業撤退、韓国では事業承継・各種裁判で一族が追い立てられ、
文政権からは積弊清算でターゲットになり、歴史清算問題により日立化成の買収さえ不可能となっている。
安倍首相とは辛東彬ロッテ会長とは昔から家族付き合いの仲でもあるが・・・。

 

企業名
ロッテケミカル株式会社
業種
化学
設立
1976年3月
売上高
売上高:165,450億ウォン(2018/12期)
営業利益:19,674億ウォン(2018/12期)
売上高推移
15/12期117,133、16/12期:132,235 17/12期:158,745億ウォン
従業員
3,099人(2018.9)
事業
合成樹脂、化成、化繊、基礎油分などのオレフィン系及び芳香族系の石油化学製品群
モノマー製品とポリマー製品、特殊ゴム
参考:1ウォンは0.0927円(2019年11月20日05時現在)

[ 2019年11月20日 ]

 

 

 


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