10月、日本からの訪観客▲14%減 やはり
10月、日本から韓国への旅行者は、前年同月比14.4%減の24万8541人だった。
日韓関係が冷え込み、政争に突入、挙句、韓国では官民一体となったボイコットジャパンが展開され、韓国のLCCが苦戦、すでに身売りに出されているLCCもある。
韓国の場合、反日では徹底しており、僅かな日本製部品が入っていても不買対象にリストアップされ、挙句、ほとんどの電子製品に日本製部品が入っていることがわかり、急速にネット上ではボイコットジャパン記事が減少していっている。
それでも、訪日客のSNSの犯罪者扱いは相変わらず攻撃対象。韓国のユニクロで買い物する客をおばさんが店内に入り、客に向かって何故買うのかと詰問する始末、営業妨害も反日無罪。日本ではありえず警察に捕まる。
韓国LCCも日本の航空会社も搭乗客が大幅減少したことから、路線廃止・便の大幅削減、特に韓国のLCCは日本の地方空港まで飛んでいたことから、そうした地方は打撃を受けている。しかし、一方で、そうしたLCCがなくなり、日本からの訪韓客も安価に行けなくなり、伸び率が減少傾向をたどり、10月は遂にマイナスに転じた。
それに今年4月から急激に進んだウォン安・円高の為替変動も訪日客には打撃になったと見られる。
日本ではTV局が右へ倣いで芸能人やら、ヨシモトらが韓国へ訪問させ、飲食店の料理番組が9月まで数限りなく放映されていたが、日韓問題からそうした番組も消えた。当然、TVの影響は大きく、政治問題もあり訪韓客が減少している。
中国はGSOMIA破棄の動きに気を良くしていたようだが、破棄が延期され、韓国に対する今後の動きが注目される。
ともあれ今の時代、韓国の民族主義には驚かされた。中国の反日暴動を彷彿させている。
韓国からの訪日客は昨年7月から減少傾向にあった。それは失業率問題にあり、最低賃金の大幅増の圧力から韓国に非常に多い小規模事業者の常用雇用が減り、人減らしや時間制になったりし、特に若い世代が多い店舗などで働く若者の収入が減ったことに起因している。
そこに追い討ちをかけたのが、7月からのボイコットジャパンということになる。
やはり、7月以降は訪日客を犯罪者扱いする韓国の民族主義が一番の原因。
10月は韓国でも観光シーズン、しかし、韓国から外国への旅行者は▲8.3%減の215万人と減少していることからしても若者の懐具合が窺い知れる。
韓国の報道では、8月にも日本便は、中国・台湾・東南アジアへ路線変更し、影響はほとんどないような記事を掲載していたが、7~9月期のLCCの決算は悲惨なものだった(効果は10月以降だろう)。
当面、経済疲弊もあり、また戦後一貫して今に至るまで日本文化規制も行われており、文政権になり時間を拡大して反日教育も行われており、吹き荒れたボイコットジャパンにより、訪日客が増加するとは思われないが、両国の政争が沈静化すれば、時間が幾分解決してくれるだろう。
韓国のネット社会は個人情報の規制はほとんど実効性がなく、個人攻撃や個人晒しなど書き放題、結局、失業者やニートの若者たちが時間をもてあまして書き散らし、政治もそれを利用し反日を煽り、マスコミも迎合する始末、働いていればそんな余裕もないはずだ。
結果は、10月▲65%の減少を見た訪日客と日本製品の不買の影響だろうか。一方、オンワードのように韓国から撤退してしまえば、失業する人も現れ、ボイコットジャパンは韓国経済を、一面、悪化させている。日本車が売れなくとも、国産車に流れているわけではなく、ベンツなどドイツ車に客は流れ、失業対策にもならず、利益のほとんども韓国に落ちていない。
歪んだ民族主義は双方傷つくだけの結果で終わる。双方ともそれを政治が利用しているところに一番の問題があるのではなかろうか。・・・嫌なものを見てしまった。
なお、韓国の10月の訪韓客は8.4%増の165万人。うち中国からは19.4%増の56万人だった。韓国観光公社の2019年の目標は1800万人。
悲しい韓国 カントリーリスク国
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韓国からの訪日客数
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日本からの訪韓客
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2018年
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2019年
|
2019年
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訪日客数
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前年比
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訪日客数
|
前年比
|
訪日客数
|
前年比
|
1月
|
803,816
|
28.5%
|
603,400
|
-5.8%
|
206,526
|
23.6%
|
2月
|
708,318
|
18.1%
|
566,600
|
-11.3%
|
213,200
|
26.7%
|
3月
|
619,196
|
26.8%
|
585,600
|
-5.4%
|
375,119
|
27.4%
|
4月
|
638,523
|
15.1%
|
715,800
|
1.1%
|
290,092
|
35.7%
|
5月
|
640,365
|
14.6%
|
779,400
|
-3.6%
|
286,273
|
26.0%
|
6月
|
606,162
|
6.6%
|
611,900
|
0.9%
|
286,883
|
20.0%
|
7月
|
607,953
|
-5.6%
|
561,700
|
-7.6%
|
277,297
|
19.2%
|
8月
|
593,941
|
-4.3%
|
308,730
|
-48.0%
|
329,652
|
4.6%
|
9月
|
479,733
|
-13.9%
|
201,200
|
-58.1%
|
251,119
|
1.3%
|
10月
|
571,176
|
-8.0%
|
197,300
|
-65.5%
|
248,541
|
-14.4%
|
11月
|
588,213
|
-5.5%
|
|
|
|
|
12月
|
681,566
|
0.4%
|
|
|
|
|
年計
|
7,538,952
|
5.6%
|
5,131,630
|
-18.1%
|
2,764,702
|
|
韓国
|
客数
|
前年比
|
備考
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|||
2008年
|
2,382,397
|
-8.5%
|
リーマン・ショック
|
|||
2009年
|
1,586,772
|
-33.4%
|
||||
2010年
|
2,439,816
|
53.8%
|
|
|||
2011年
|
1,658,073
|
-32.0%
|
東日本大震災
|
|||
2012年
|
2,042,775
|
23.2%
|
李大統領竹島上陸で日韓問題に火
|
|||
2013年
|
2,456,165
|
20.2%
|
|
|||
2014年
|
2,755,313
|
12.2%
|
|
|||
2015年
|
4,002,193
|
45.3%
|
韓国MERS
|
|||
2016年
|
5,090,300
|
21.8%
|
|
|||
2017年
|
7,140,165
|
40.3%
|
北朝鮮ミサイル乱射・核実験
|
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2018年
|
7,538,952
|
5.6%
|
文経済失策・青年層の失業率悪化
|
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2019年
|
|
|
ボイコットジャパン、NO-JAPAN
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・JNTOと韓国観光公社・法務部などの資料
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[ 2019年11月23日 ]