アイコン 10月の外食産業▲2.4%減 増税+台風影響 ラグビーW杯効果も

 

 

日本フードサービス協会(JF)は25日、協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査令和元年10月度の集計結果を次のとおり発表した。

<外食市場 10月の動向>
台風が連休を直撃、売上は前年を下回る
<全体概況>
10月は、東日本に大きな被害をもたらした台風19号が連休を直撃し、関東地方の多くの店が休業・営業時間短縮を余儀なくされ、すべての業態で客数が前年を下回った。
10月は消費増税が始まり、一部では店内飲食と持ち帰りの税込価格を統一するなど各社対応に追われた。
レストランや居酒屋など店内飲食中心の業態では、月前半を中心に、客足にマイナスの影響がみられたところもあった。売上高はFF以外の業態で前年を下回り、全体の売上高は97.6%となった。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
・台風の影響はあっても「洋風」「和風」は堅調に推移したことで、全体売上高は100.6%と前年を上回った。軽減税率導入の影響でテイクアウト比率が上がるところもあった。
「洋風」は、期間限定商品の好評もあり、売上高は105.0%。
「和風」は、季節商品の前倒しや定食メニューのキャンペーン頻度を増やすなどで客単価上昇、売上高は102.2%。
「麺類」は、増税対策のクーポン配布が奏功したところもあったが、台風で被災して店舗の長期休業を余儀なくされたところもあり、売上高は95.7%。
「持ち帰り米飯・回転寿司」は、コンビニとの競合が強まった持ち帰り米飯もあり、売上高は97.5%。
「その他」は、「アイスクリーム」が昨年の携帯会社とのコラボキャンペーンの反動で客数が大幅に減少し、売上高は85.4%となった。

■ファミリーレストラン業態
・全体売上は94.7%と前年を下回った。
・「洋風」と「和風」は、フェア品などで好調なところもあったが、客足が伸びない最近の傾向は変わらず、さらに台風と消費増税の影響で客数が大幅に下がり、
売上高は
「洋風」は92.2%、
「和風」は91.9%。
「中華」は、各種キャンペーンや店舗増などにより、売上高は102.3%。
「焼き肉」も、店舗増で売上高は100.8%と僅かに前年を上回った。

■パブ・居酒屋業態
・飲酒業態は、前月に続きラグビーW杯のおかげで「パブ・ビアホール」の集客が好調で、売上高は102.7%。
「居酒屋」は、店舗減とお盆以降の集客低調に加え、台風による休業が響き、売上高は91.4%となった。

■ディナーレストラン業態
・台風と消費増税の影響で月前半を中心に客足が振るわず、売上高は96.6%となった。

■喫茶業態
・月前半は比較的堅調だったものの、台風以降に客足が鈍り、売上高は97.77%となった。
以上、
 

[ 2019年11月25日 ]

 

 

 


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