アイコン 韓進KALグループ ナッツ姫の乱 また始まった韓国財閥の兄弟喧嘩 株構成と資産

 

 

現代自動車は、創業者の鄭周永会長が金大中政権の太陽政策の下、牛を引き連れ北朝鮮詣で、北朝鮮に貢いだり、金剛山観光の大施設や開城工業団地の建設に投じたものの、2001年に死去、その投資に息子たちは不満を持ち、長男は担当していた自動車を独立させ、6男が造船などの重工を独立させるなど、兄弟たちが一方的に独立させた。跡目を継いでいた5男は北朝鮮への貢嫌疑で自殺、その妻が現代峨山を現代財閥の本流として継承しているが、財は限られている。

跡目相続を終了した案件でもその成功に嫉妬したのか、サムスン電子の李健熙会長(3男)とCJグループの李孟熙(長男)の兄弟喧嘩、長男や兄弟たちが財産分与の結果に異論を唱えたものの、その後和解し終結している。

ロッテの長男と次男の辛格浩会長の跡目相続争い、次男の辛東彬氏(韓国ロッテ采配、安倍首相と昔から懇友)が長男の辛東主(日本ロッテ采配)を日本ロッテほか財閥企業群から追い出しに大成功、ただ現在も係争中である。

ただ今回の韓進KALグループは、ナッツ姫事件と不正輸入事件を起こした長女の趙顕娥によるこうした事件が、趙亮鎬会長の大韓航空の会長の座を文在寅政権により剥奪され、早死にさせた責任は逃れられない。

また、次女の趙顕ミンもペットボトル投げ付け事件での水かけ姫と呼ばれ社会批判を浴び、妻の李明姫も建築会社社員を追い掛け回すパワハラの映像が公開され、大韓航空の会長の座を失わせた原因に挙げられた。

こうした、問題の妻・長女・次女たちが趙亮鎬会長を早死にさせたと言える。
5月に一人息子が韓進KALの会長に就任、趙顕ミンも韓進KALの専務とチョンソク社の副会長に就任し、社会復帰している。
ただ、諸悪の根源のナッツ姫こと趙顕娥(長女)の処遇が明らかになっていなかった。

韓国財閥のオーナーが問題なのは、死ぬ前、ボケル前に事業承継をしっかり行わないことになる。憤怒症候群の子供たちが仲良く事業を継承するなど、ナッツ事件で「育て方を間違った」と自ら当時趙会長が述べたように、そうした子らによる承継がうまくいくはずもない。

<本文>
今年4月に死去した趙亮鎬元韓進グループ会長の長女、趙顕娥元大韓航空副社長が、弟の趙源泰韓進グループ会長の経営権に待ったをかけた。
趙顕娥元副社長は23日、「趙源泰会長が共同経営するようにという父の遺訓に反し、会社を経営している」とする声明を発表した。
趙顕娥元副社長の法律事務を担当する代理人は、「(韓進グループの経営権を攻撃してきた投資ファンドの)KCGIなど他の株主とも協議を行う用意がある」とし、趙源泰会長と真っ向から対決する可能性を示唆した。
財界13位で韓国最大手の航空会社を持つ韓進グループを舞台として、韓国大企業で初となる「兄妹の乱」が巻き起こったと朝鮮日報は報じている。
以上、

<韓進グループの持株会社である韓進KALの主要株主>
趙亮鎬会長(17.84%)をはじめとするトップ一家が持分率28.95%保有(その後、趙会長の持株は家族で法廷どおりに分配されている)
私募ファンド(PEF)の運用会社であるKCGIが株式9.0%
国民年金が8.35%
クレディ・スイスが5.03%
韓国投資信託運用が3.81%
米ブラックロックが1.02%
ヴァンガードが1.27%
などが主要株主(昨年9月時点)

亡くなったチョ会長の株を家族が相続し、
息子の趙源泰会長が6.52%、
ナッツ姫こと長女の趙顕娥大韓航空元副社長でが6.49%、
水かけ姫こと次女の趙顕ミン専務が6.47%、
パワハラの李明姫(母親)正石企業顧問が5.31%
をそれぞれ保有している。

<韓進KALグループの総資産>
韓進KALと韓進KALの子会社群は、
ソウルの松覬洞に敷地3万6363平方メートル(約1万1000坪、約3630億ウォン)、
仁川のユル島に10万9090平方メートル(約3万3000坪、約1890億ウォン)、
済州島のチョンシク飛行場126万平方メートル(約38万坪、約450億ウォン)、
済州島の民俗村(約16万5000平方メートル)などを保有し、
大韓航空の29.6%、
ジンエアーの60.0%、
韓進の22.2%、
KALホテルネットワークの100%、
トーパス旅行情報の94.4%、
チョンソク社の48.3%%(循環株の核心企業)
など保有し、含み資産に妙味があるとされる。
以上、

 

[ 2019年12月25日 ]

 

 

 


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