アイコン ホンダ改革 冒険しないホンダはホンダではない 面白くない

 

 

ホンダの八郷隆弘社長が独立組織の研究開発(R&D)センターを統合して経営陣をスリム化し、意思決定の集中化を図る社内改革を進めている。経営改革計画は近々発表される見込み。
電動化や自動運転などの開発を迫られる中、製造や購買との連携を深めて更なるスピードを上げ、開発資源を高めるのが狙いがある。

八郷社長は今年前半に宇都宮で開いたサプライヤー向けの会合で、ホンダは高額な負担を伴うリコールや品質面の問題が頻発し危機に直面していると警鐘を鳴らした。ホンダの社内関係者によると、八郷氏はこの会合以来、ひそかに改革に取り組んでいるという。

ホンダの元幹部で、現在はサプライヤー企業の社長を務める人物は「数十年前にはローカル化という言葉がはやりで、ホンダはR&Dセンターの本体からの独立性が技術革新の原動力になった」とした上で、「そういう時代は終わった」と述べた。

八郷氏は研究開発を手掛けるホンダR&Dを本社に統合し、購買、製造、品質管理、販売・マーケティングなど主要部門と技術者の作業の連携を高めることを検討している。
ホンダの広報は「四輪事業の体質強化と、次世代に向けた事業の変革を経営の最重要課題として進めている」と述べている。

ホンダは1980年代から90年代のかなりの期間において、米自動車大手3社の経営幹部にとって脅威の的だった。ホンダ車は低コストで燃費に優れ、仕上がりが良く、米メーカーは太刀打ちできなかったからだ。

しかし、ホンダは2014年以降、エアバッグやスライドドア、エンジンなどで問題が次々と発生。
品質や効率の面で業界の基準と位置付けられてきたステータスが大きく傷つき、品質を巡る危機で収益性が悪化している。

社内関係者5人によると、ホンダは品質面の問題が響き、世界の自動車部門の営業利益率が2%ないし3%に低下。経営規模の大きいライバルが経営の大幅な見直しや提携で体力を強化する中、ホンダは経営戦略の余地が狭まっているという。
対照的に、R&Dセンターを本体に統合済みのホンダの二輪部門は営業利益率が13.9%となっている。

米国の自動車業界コンサルタント、JDパワーの信頼度調査によると、ホンダブランドの順位は2002年に過去最高の4位、15年には5位だったが、今年18位に沈んだ。
ホンダの関係者はロイターの取材に「足元でのこうした取り組みが最終的に当社の運命を左右する。今後10年後、15年後に独立したメーカーとして存続しているかどうかだ」と話した。

<多様化で技術部門の負担増>
ホンダの開発事業の重要拠点である宇都宮近郊の技術センターの幹部によると、問題の根本はホンダの車種構成やそれぞれの車種に応じた技術的な対応が「あまりにも複雑」な点にあるという。
この幹部は「品質が暴れている。ホンダは地域ごとの仕様の車種が多すぎる上に、それぞれの車種に異なるタイプやオプション、派生商品がある。こうしたことがすべて重なって収益性が悪化している」と述べた。

例えば、米国で販売されているホンダのセダン「アコード」にはエンジンとトランスミッションの基本装備で13タイプがあり、このうち3つがハイブリッド。一方、アコードと競合するGM「マリブ」のタイプは5つで、ハイブリッドはない。

八郷氏と調達部門の幹部は、今年前半にサプライヤーに、車種構成の絞り込みや、モデルやオプションの削減への協力を求めた。
会合に参加した関係者2人によると、八郷氏らはエンジンやトランスミッションのほか、バックミラーや取っ手、スイッチに至るまで部品の共通化をサプライヤーに要求したという。

ホンダがこうした問題を抱えたのは2015年以来進めて来た積極的な拡大路線が主因。
同社は「シビック」、「アコード」、「CR─V」などのグローバルモデルに加えて地域向けの車種を開発。こうした車種は現在、世界販売の40%を占める。

ホンダの関係者2人によると、地域向けの車種の爆発的な増加は思わぬ結果をもたらした。
技術的な作業が複雑になって負担が増え、品質にかかわる高コストのリコールの発生を引き起こした。
八郷氏は5月の記者会見で、2025年までグローバルモデルの派生を3分の2削減し、地域向けの車種やオプションの行き過ぎを見直す考えを示した。

関係者2人によると、ホンダには地域向け車種の増大に伴う技術者の作業負担の増加に加えて、新技術の出現で予算の大きい技術部門の独立性を制限せざるを得ないという事情もある。
以上、

ホンダは、2013年のフイットHVリコール連発問題から、米でのエアバッグリコールの遅れは信用大失墜、中国でのエンジンリコール(昨年1月、厳冬期の中国でエンジンストップ)・・・。
傷口にサロンパスを貼り、根本的に体制の見直しをしなかったなぁなぁのサラリーマン経営者たちにすべて責任がある。
ホンダはトヨタになってしまい、もうゴチャゴチャ状態。興味も沸かなくなった。日本では軽で大満足・・・、
やはり、ホンダはトヨタとの違いを見せるしかない。いまや逆に豊田社長率いるトヨタが俄然、面白くなっている。サラリーマンの経営陣の限界なのだろう。

八郷氏が会長になり、奇抜で革新的な30代、40代の社長を誕生させるべきだろう。JETにしても過去の遺物。
特にカーデザイン部門だけでも総入れ替え、せめて半分入れ替えが必要ではないだろうか。
トヨタを黙らせたプレリュードやNSXが懐かしい。

 

 

ホンダ 2019年1~11月
日本
339,674
-3.1%
 日本軽
343,285
0.1%
米国
1,471,604
1.5%
中国
1,411,602
13.8%


 

[ 2019年12月11日 ]

 

 

 


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