HOYA、東芝のニューフレアテクノロジーを敵対的TOBか
HOYAは13日、ニューフレアテクノロジー株に公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。買い付け額は1株1万2900円。
東芝は11月、ニューフレアを含む上場子会社3社を完全子会社にすると発表。1株1万1900円でTOBするとしていた。
東芝やニューフレアテクノロジーから、HOYAのTOBについて、賛同などの意見表明はまだ出されておらず不明(13日09時10分現在)。
HOYAは、半導体の微細で複雑な回路パターンを半導体ウエハに転写するプロセス(半導体リソグラフィー)において、回路パターンの原版として使われる半導体マスクブランクス、及びデータセンター等におけるデータ記憶装置に使用されるハードディスク(磁気ディスク)ガラス基板において世界トップシェアを確立していると考えており、IoT化、人工知能(AI)、次世代通信システム(5G)、ビッグデータのトレンドのなか、技術の進展による将来の成長が期待される分野として、これらの事業領域への集中投資を継続している。
ニューフレアは、印刷機械、紙工機械の製造、販売及び保守を行う東芝機械プレスエンジニアリング(株)として設立され、その後商号を現在の(株)ニューフレアテクノロジーに変更し、2002年8月に東芝機械から半導体装置事業を分社型分割により承継し、現在の事業を開始。
半導体製造工程で必要なフォトマスクに電子ビームを照射することによって回路を形成する①電子ビームマスク描画装置、半導体の材料となる基板の上に薄膜を形成する②エピタキシャル成長装置、半導体製造工程で必要なフォトマスクの欠陥検査を光学的に行う③マスク検査装置の3製品を中心とした製品展開し、半導体製造装置の開発、製造及び販売事業を行っている。
ニューフレアテクノロジー
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連結/百万円
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17/3期
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18/3期
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19/3期
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売上高
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47,702
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41,555
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57,822
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営業利益
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13,137
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9,303
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11,887
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経常利益
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13,460
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9,522
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12,195
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当期利益
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9,750
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7,063
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8,367
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EPS(一株利益)
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812.58円
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588.61円
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697.34円
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BPS(一株純資産)
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5,069.42円
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5,543.14円
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6,071.47円
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総資産
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82,919
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95,233
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101,151
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自己資本
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60,832
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66,516
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72,856
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資本金
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6,486
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6,486
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6,486
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有利子負債
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0
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0
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0
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自己資本比率
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73.40%
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69.80%
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72.00%
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時価総額
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143,482百万円
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発行済株式数
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11,451,100株
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[ 2019年12月13日 ]