アイコン 日立持ってけドンドン 富士フイルムが医療診断機器事業買収

 

 

富士フイルムHDは、日立製作所の医療用画像診断機器事業の買収を検討している。
人工知能(AI)などを活用した富士フイルムの画像解析技術と日立の機器を組み合わせ、成長分野と位置付けるヘルスケア事業の強化を狙う。
買収額は1700億円規模とみられる。
富士フイルムは、医療現場で使う「画像診断システム」に強みを持つ。
日立は磁気共鳴画像装置(MRI)やコンピューター断層撮影装置(CT)などを手掛けている。
富士フイルムは、画像診断機器は世界的に欧米勢が高いシェアを占めており、買収により規模拡大し、競争力の向上につなげる。
以上、

日立製作所の「2021事業計画」、
①モビリティ、②ライフ、③インダストリー、④エネルギー、⑤IT
の各ソリューション事業を行うとしている。

①において、1兆数千億円でAnsaldoSTS(伊の鉄道信号保安機器会社買収)と関連で赤字の車両会社をセットで買収、永大機電工業(台湾の昇降機会社)の39.7%取得・・・資源活用成長実現。(分類そのものがイイ頃加減)。

②において、日立メディコ、日立アロカメディカルの吸収合併・自動車関連事業の再編・家電事業の合併・・・事業再構築・収益改善

③において、今後、人の製造をロボットが行うことから、ロボット製造とそのシステム作りに資源を集中させる。1357億円でSullair(米の空気圧縮メーカー)買収、ロボットSI企業の米JRオートメーション1582億円で買収、

④において、変電・変圧・ガス開閉の機器とシステム開発のABBパワーグリッド事業を64億ドルで買収

⑤において、天候・工場稼働率などビッグデータ解析・情報提供の米ペンタホ社を650億円程度で買収、日立のLUMADA(社会イノベーション事業拡大のためのIoTプラットフォーム、デジタルイノベーション加速のためのソション事業)との連動による機能拡充

以上、日立製作所は、
1、列車等の交通インフラ、
2、電力機器&システム事業
3、工場・物流のオートメーション化のためのロボット&ロボットソルーション事業、
に特化するようだ。

現在、経営を取り仕切っている東原敏昭CEOであるが、買収による借り入れを減らすためか利益会社を矢継ぎ早に売却しており、近い将来、その方向性が目先の利益にぶれる可能性は否定できない。

今回の事業再編が正解であったかどうかは、同社の歴史が証明する。
くれぐれも東芝のようにならないようにご留意いただきものだ。(東芝はタマタマ、半導体子会社が半導体価格の暴騰で売却し蘇ってきているが・・・)。

経団連会長でもある同社の取締役会長は、日立製作所直系の孫会社を経産省ファンドに売却するなど、えげつなさも際立つ。

[ 2019年12月18日 ]

 

 

 


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