昨年7月に出身地の中国上海市を訪れた直後に中国当局に拘束され、先月解放された日本在住の中国人学者、朱建栄・東洋学園大教授(56)が28日午後、約7カ月ぶりに日本に戻った。上海から中国東方航空機で、羽田空港に到着した。

 朱教授は羽田空港で「本日、無事日本に戻ることができた。皆さまにご心配を掛け、おわびするとともにご配慮に心より感謝する」と。

 日本を拠点に日中関係の論客としてマスメディアでも活躍した朱教授は、たびたび中国を訪れ、現地で学術調査を実施。中国筋によると、こうした学術調査が違法な情報収集に当たるとの嫌疑を掛けられ、国家安全省当局からスパイ容疑で取り調べを受けていた。

東洋学園大によると、朱教授は、解放直後に上海市内で面会した同大の関係者に、当局から掛けられた嫌疑は晴れたと話したという。 朱教授は今後も同大で学術活動を継続する考えを示している。

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中国当局はそんな甘いものでもなく、かなりの圧力をかけられたものと見られる。今後の教授の発言を注目することにしよう。