国交省は26日、全国30万件の不動産取引の調査により、不動産価格指数(住宅)の12月の速報値を発表した。

平成25年12月分速報の不動産価格指数(住宅)のうち、マンション指数(全国)は113.4で、指数が作成されている2008年4月以降の最高値となった。また、対前年同月比は+9.1%の上昇となり、2013年1月分より12ヶ月連続でのプラスとなった。

住宅総合(全国)は91.9で、対前年同月比は▲0.9%の下落となったが、前月分と比べて対前年同月比の下落幅(前月分▲2.2%)は縮小した。

マンション需要は大都市圏に限られ、既に不動産価格も上昇、その上、建築コストも大幅に上昇していることから、取引価格が大幅に上昇した物と見られる。

<九州のマンションの値上がりは異常な数値>

特に九州沖縄は、マンション価格指数が141.9(2008年価格100、対前年同月比19.7%高)と鰻上りに上昇している。これは主に首都圏での開発の関東の110.5( 前年同月比8.4%高)を大きく上回り、マンション開発用の土地不足に陥っている東北の146.6( 前年同月比9.4%高)に匹敵、前年同月比ではスバ抜けて高騰している。マンションの場合は、デベロッパーが価格を設定しており、協調して値上げしていることも伺える。

マンション価格