英医学誌ランセットは29日、肥満の人が世界に計21億人(世界人口推計72億人)いるとする推計を、米ワシントン大や東大などの国際研究チームがまとめ、1980年の約8億6千万人から大幅に増加、成人での割合は約3割増えたという解析結果を電子版で発表した。
 研究チームは、約1800の健康統計や疫学調査などをもとに、2013年時点の約180ヶ国の状況を解析した。
肥満度をみる体格指数BMI(体重と身長の関係から算出されるヒトの肥満度を表す体格指数)が、25を超える「太りすぎ」(肥満)の割合は、世界全体で成人男性が37%、成人女性は38%に上った。

1980年と比べると成人では28%増え、20歳未満の子どもでは47%増えていた。こうした傾向は開発途上国で目立っていた。
 BMIが30を超えた完全豚マンの治療が必要な「肥満症」は、米国、中国、インド、ロシア、ブラジルなどの10ヶ国で世界全体の半数以上を占めた。
日本では、太りすぎ(25から30未満)が成人男性で29%、成人女性18%、肥満症(30以上)はそれぞれ5%、3%だった。
 
英オックスフォード大のクリム・マクファーソン教授は「肥満症の減少に成功した国はまだない。各国の指導者は現状から目をそらさず、すぐに有効な対策をとるべきだ」と呼びかけている。
こうした豚マン・ウーマン増殖に食糧危機も早まることだろう。世界の肥満化にTPPを見直すチャンスだ。
 以上、参考朝日新聞

BMI例、身長160cm (t、1.6m)、体重(w)50kgの場合、
BMI=w/t2乗=50/1.6の2乗=50/2.56=19.5(普通体重)

状態
指標
低体重(痩せ型)
18.5未満
普通体重
18.5以上、25未満
肥満(1度)(過体重)
25以上、30未満
肥満(2度)(肥満)
30以上、35未満
肥満(3度)
35以上、40未満
肥満(4度)
40以上