グーグルは25日、ウェアラブル端末向けの基本ソフトを搭載した初めての腕時計型のコンピューター端末を発表した。
グーグルは、独自の基本ソフト「アンドロイド」の利用をウェアラブル(体につけるタイプ)のコンピューター端末向けにも広げるプロジェクトを進めていて、今回、腕時計型の端末、スマートウオッチを初めて発表した。
このうち、韓国のサムスン電子とLG電子が製造したスマートウオッチは、この日から販売が始まり、アメリカのモトローラが開発した丸形のデザインが特徴の端末は、今夏発売される。
グーグルによると、スマートフォンの利用者は1日平均で125回も画面をチェックしているということで、スマートウオッチを身につければスマートフォンを取り出さなくても必要な情報を簡単に確認できるとしている。
また、音声を認識する機能を使ってアラームを設定したり、音楽を再生したりすることもできる。

(今やウェアラブルはヘルスに重点を置き開発されている。最大のターゲットは血糖値、ウェアラブルにより、常に血糖数値が把握できるウェアラブルの開発に凌ぎを削っている。豚マンが世界中で増加する一方であり、予備群の健康管理面からも大注目されている。当然、ウェアラブルに仕込む赤外線センサー等の技術だけで計測できるというものだ。現在は糖尿病の人たちの多くが、針で血を取り計測している)(あったら便利のウェアラブル端末市場はそれほど拡大していない。拡大していたらサムスンの第2四半期の悲観論は出てこない。同社は第2四半期に売り出されたS5も市場の飽和感もあり伸びず、第一四半期とほぼ同じ売上高にとどまっている)

<グーグル/テレビ向けや車載向けソフト拡大>
一方、グーグルは当日、スマートフォンやタブレット端末と連動してゲームなどを楽しむことができる「アンドロイドテレビ」という新しいシステムを発表し、今秋以降にこのシステムを搭載したテレビを実用化するため、日本のソニーやシャープなどと協力していくことを明らかにした。
また、グーグルは、基本ソフト「アンドロイド」を搭載した新たな車の情報システムも発表した。スマートフォンを車に接続することで、音声で操作しながらナビゲーションシステムを利用したり音楽を楽しんだりすることができるということで、日本のホンダや日産自動車、それにアメリカのGM=ゼネラル・モーターズやフォードなど、世界の主要な自動車メーカー20社以上がこのシステムの採用を検討し、年内にも実用化する。
グーグルは、コンピューターの基盤となる基本ソフトをウェアラブル端末や家電製品、それに自動車など幅広い製品に広げ、この分野での影響力を強めようとしている。

(車載型ではトヨタはアップル陣営に属していたが、独自開発も、しかし、先日グーグルと提携したと発表していた。アップルだのグーグルだのは、ソフ開発メーカート側の利益のための囲い込みであり、利用者としては双方が同時に使用できる車載型が望まれるところだ。過去パソコンをウィンドーズによりMSが統一したように)
 
グーグル/ウェアラブル