NECは、創薬研究開発・疾病研究等におけるバイオマーカー探索を効果的に行う「タンパク質受託解析サービスSOMAscanTM」の日本国内販売を開始した。
本サービスは、米国のSomaLogic社が独自に開発したアプタマーを活用したタンパク質解析プラットフォームと、NEC製データ解析ツールを連携することで実現させた。
NECは、本サービスを製薬会社・医療系研究機関・食品会社などに提案し、創薬研究開発の早期化や、個々人に適したヘルスケアサービスの実現に貢献していくとしている。

タンパク質の解析の必要性は、疾病やその進行度を反映する指標となっているバイオマーカーの多くは血液中のタンパク質となっている。
現在、不変の因子である遺伝子の検査のほか、体の状態により変化する血液中のタンパク質を高精度に測定するアプタマー技術を用いた検査が注目されている。アプタマーは、タンパク質など種々の物質と特異的に結合する抗体のような性質がある。さらに、化学合成により安価に製造できることや、抗体の取得が困難な毒物や低分子検出にも利用できることから、抗体をしのぐ新しいセンサー素子として期待されている。

SOMAscanTM :1,129種類のSOMAmerTMを用いて、生体サンプル中の1,129種類のタンパク質を一度に測定する高感度なアッセイ技術。

微量の生体サンプルから疾病に関連するタンパク質を高精度に検出し、短期間での解析を実現している。
 SomaLogic社の独自技術により、血液などの微量の生体サンプルから疾病に関連する1129種類のタンパク質を一度に検出。血中濃度が低いタンパク質でも精度良く検出ができ、約5週間という短期間で解析可能。
コストを抑えながらサービス利用可能:タンパク質の測定からデータの解析・測定結果データの提供までワンストップでサービスを行うため、利用者側で高価な専用機器の導入が不要。また、結果データは、NEC製データ解析ツール「SomaSuite(ソマスイート)(TM)」を利用することで、簡単な操作で直感的に把握できる。
以上。

これでも結構解析するのに時間がかかるんだぁ。