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Xプライズ財団(米カリフォルニア州)が主宰する「無人探査機による月面着陸を競う国際コンテスト」に参加している日本のチーム「HAKUTO(ハクト)」が、開発支援のための賞金50万ドル(約59百万円)を獲得したと26日発表した。

コンテストには、米グーグルが出資し、2016年末までに月着陸や月面走行、地球への映像送信などを達成するのが研究開発の課題となっている。
各国から参加する18チームのうち、上位チームに総額3千万ドルが贈られる。
日本からは、東北大学宇宙ロボット研究室を主宰する吉田和哉教授らが率いる「ハクト」が唯一参加。高解像度カメラを備えた小型軽量の探査車を開発している。

2013年11月にXPRIZE財団とGoogleが発表した中間賞は、順調に開発を進めているチームを経済的にサポートし、更なる投資や認知を上げることを目的としている。
そのために、月面ミッション達成で授与される総額3,000万ドルの賞金に加え、総額1,000万ドルを新たに中間賞として設定していた。

公表された中間賞は下記の3つの賞からなる総額600万ドル分。
それぞれ月面ミッションには不可欠な要素技術であり、2014年9月末までに、Flight-Ready、すなわち実際に打上げ可能であることを検証できたチームに賞金が与えられる。
1 イメージングサブシステム中間賞(画像処理系)《4チームまで》:250,000ドル/チーム
2 モビリティサブシステム中間賞(走行系)《4チームまで》:500,000ドル/チーム
3 ランダーシステム中間賞(着陸船)《3チームまで》:1,000,000ドル/チーム

で、東北大「HAKUTO(ハクト)」は中間賞にノミネートされていた。50万ドルは走行系となる。
  実際の飛行で、ハクトが利用され、成果を上げれば、1000万ドル前後の賞金が授与される可能性もある。
 Xプライズ財団は以前にもAnsari X Prizeを主宰し、2004年10月4日に規定の条件を最初にクリアして高度100kmの有人宇宙飛行に初成功したスペースシップワン (SpaceShipOne)が賞金の1,000万ドルを獲得している。

東北大