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マカダミアナッツには、大韓航空機さえ引き返えさせる魔力があることがすでに証明されているが、女性も嬉しいお肌にも優れた効能があることが突き止められた。

山形大大学院理工学研究科の野々村美宗准教授(46、界面化学)が、花王との共同研究で、マカダミアナッツに多く含まれる脂肪酸「パルミトレイン酸」のカルシウム塩が、肌荒れやにきびの原因となる悪玉菌を効率よく死滅させる殺菌性を持つことを突き止めた。 
新しい天然由来の殺菌性パウダーとして、身体洗浄剤やスキンケア化粧品への応用が期待できるという。

野々村准教授は、さまざまな脂肪酸のカルシウム塩を調製、殺菌性を評価する実験を重ねた。
その結果、パルミトレイン酸カルシウム塩が、肌荒れを引き起こす黄色ブドウ球菌、にきびの原因になるアクネ菌を短時間で効率よく死滅させることを発見した。

 一方で、善玉菌である表皮ブドウ球菌に対する殺菌性は低かった。表皮ブドウ球菌は外部からの病原菌の侵入を防ぐバリアーの役割を担い、皮膚の状態を健康に保つ上で必要とされる。

パルミトレイン酸は牛脂などにもわずかに含まれるが、マカダミアナッツでは油脂全体の約30%を占め突出している。
この脂肪酸とカルシウムが2対1の割合で結合したパルミトレイン酸カルシウム塩は結晶性のさらさらした粉末で、撥水性や潤滑性など化粧品原料に求められる基本的な特性も満たしているという。

研究成果は、昨年9月に香港で開催された中国化粧品学術検討会で、化粧品業界の進歩に貢献するとして入賞を果たしている。
野々村准教授は「パルミトレイン酸はレアで高価な脂肪酸のため、これまで注目されてこなかった。ぜひ実用化まで持って行きたい」と話しているという。
以上、報道参照