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タッチパネル用ガラス研磨のグラス・ワン・テクノロジー(株)(東京都千代田区丸の内1-1-1、代表:堀野智)は2月18日、事後処理を長谷川純弁護士(電話03-3436-2211)ほかに一任して、事業を停止した。

負債額は約32億円。

同社は、平成25年8月に経産省の円高・エネルギー制約対策のための先端設備等投資促進事業補助金事業採択の決定を受け、26年5月に佐賀県吉野ヶ里町に佐賀第一工場を稼働させていた。同年3月に佐賀第二工場の用地・建物を取得し、400人規模の雇用と約90億円の売上高を目標を表明していた。

だが、一方で、J1サガン鳥栖とスポンサー契約を締結するなど、散財も見受けられていた。

そうした中、本業のタッチパネル事業が、競合激化で採算性を悪化させるとともに、受注不振に陥り、早くも今回の事態に至った。

平成25年に設立されたばかりであり、経営能力なし。今後については、事業譲渡を模索しているという。

当分野は、もはや台湾勢・中国勢・韓国勢の領域となっている。よほど高い付加価値を付けなければ日本ではコスト高に見舞われ、先の見通しはない分野。