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国内初の全館飲食店ビルとして、77年間にわたり親しまれてきた東京・有楽町の「ニユートーキヨー」数寄屋橋本店ビルが、再開発事業に伴って8日に閉館する。
数寄屋橋本店の開業は1937年。地上5階、地下1階の全フロアに飲食店が入居し、生ビールを提供するという当時新しい営業形態が人気となり、詩人の萩原朔太郎や高見順ら文化人も多く通ったという。

戦時中の43年に強制借り上げで休業し、戦後も1949年まで、占領下の配給制限で料理は休止した。
1957年に地上9階、地下2階に建て替えられ、1978年の改築で現在の赤レンガの建物になった。
本店は近くの有楽町電気ビル店に移転する。

ニユートーキヨー本店は、昭和12年(1937年)から続く老舗ビアホール 銀座・有楽町・数寄屋橋のシンボル的な存在。
店内はレンガ造りの天井高く広く、シャンデリアが灯り ステンドグラスが幻想的な雰囲気を醸し出すビアホールの殿堂だった。残念。

ニユートーキヨー本店