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プラント大手の東洋エンジニアリングは25日、今期にブラジル事業で最大350億円の損失が発生する可能性があると発表した。収支トントンを予想していた連結最終損益は大幅赤字に転落する見込みとなった。4円を予定していた期末配当も見送る。
 損失が発生するのは50%出資しているブラジルリオデジャネイロの持分法適用会社TSパーティシパソエスが手掛ける浮体式洋上石油・ガス生産貯蔵積み出し設備(FPSO)のプロジェクト。
 コスト増加要因については精査中だが、約170億円の損失が発生する。さらにブラジル市場の将来の事業環境の不透明感から、FPSOなどの建造のためのヤードを減損処理する。

東洋エンジニアリングは2月、インドネシアや米国などのプラント工事の採算悪化を理由に、今期に連結営業赤字に転落、最終利益も0と発表したばかりだった。
同社は2月6日、4月1日付けで社長が引責辞任すると発表しており、リスク資産をこの際繰り越さず全部吐き出したものと見られる。
以上、

原油価格の暴落・カントリーリスクによるもの。