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平成20年に、ノーベル物理学賞を受賞したアメリカ・シカゴ大学名誉教授の南部陽一郎氏(94歳)が、7月5日に、急性心筋梗塞のため亡くなったことがわかった。

南部氏は大正10年生まれ、旧東京帝国大学を卒業し、のちにノーベル賞を受賞した朝永振一郎さんの師事のもとで研究生活に入り、昭和27年、研究の場をアメリカに移し、シカゴ大学の教授を務めた。

ビッグバンの直後、宇宙が急速に冷えて性質が大きく変わったという画期的な理論を提唱し、半世紀以上たって「ヒッグス粒子」とみられる粒子の発見へとつながった。

こうした功績により、平成20年に、益川敏英さん、小林誠さんとともに、ノーベル物理学賞を受賞した。