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3日のニューヨーク原油市場は、中国の製造業に関するPMI指数が、市場予想を下回ったため、中国経済の減速で石油の需要が低迷するという見方が強まり、先物に売り注文が集まった。
このため、国際的な原油取引の指標となるWTIの先物価格は、一時、1バレル=45ドル台に値下がりし、今年3月下旬以来約4ヶ月半ぶりの安値をつけた。

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市場関係者は、世界第2位の石油消費国の中国で景気の減速が鮮明になっていることに加えて、制裁解除のイランから原油の輸出が増え、供給が過剰になるという見方も値下がりの背景にある。また、先週アメリカで原油の掘削機の稼働数が増え、生産がさらに増加するとの観測もあり、原油価格はしばらく低迷するとみている。
イランは即輸出できる在庫を大量に保有し、その分が秋までに海外へ向け放出、その後、生産に入った原油に変わっていくとされており、そのインパクトは大きい。

また、シュールオイルは、7月までは掘削リグの停止が昨秋から半分以上に上っているものの、原油価格低迷で不採算なリグの停止が殆どで、生産量は、増加はしていないものの、減ってもいなかった。優良リグの生産を増加させた結果となっている。生産コストも改善が進み大幅に減している。また、米当局が発表しているとおり、8月からは新たな大型の掘削リグが稼動するとされていた。
こうしたことから、原油の需給バランスが、中国の経済低迷から世界的な需要不振となることが予想され、WTI先物価格は値下がりを続けている。
最大の原油消費国であるアメリカは、リーマン・ショック前の原油価格の暴騰により、採算コストの高いシェールガス・オイル生産が開始されてきたが、リーマン・ショック後のアメリカ経済回復中、全国で大増産され、原油やLNGの輸入量を急減させてきた。アメリカでエネルギー革命をもたらした。その結果に加え中国経済の成長率に陰りが鮮明となり、昨夏から原油価格が暴落したままとなっている。

<埋蔵量>バレル換算
1、シェールガス・オイルの埋蔵量は世界に34億バレル
(中国が最大とされるがまだ本格的な大量生産はなされていない)
2、原油埋蔵量は18億バレル
3、オイルサンド埋蔵量は16億バレル(重質油、ほぼカナダにある。すでに生産されておりパイプラインでアメリカに送られ精製されている)

いずれも生産されており、欧州や中国・インドで経済が回復し、大幅な需要増が見込まれない限り、原油価格は低迷したままとなる。

 腐ってもGDP世界第3位の日本も原油の大消費国であるが、原発が再稼動すれば、その発電量(100万kW超)に見合う、火力発電所の重油使用量が減少していく、火力発電所2~3基分に相当する。
 それでなくても火力発電所をコンバイン方式(既存施設で5割増の発電可能)に全部変えれば、それにかかわる燃料を減少させることができる。すでに日本で何ヶ所も工事に入っているのだが・・・、原発再稼動最優先なのだろう。核兵器を作るためには原発稼動は最低条件、長州はじめ各地の自民党議員の大多数が核爆弾所有を渇望しているのが現状。世の中には天才バカボンのおまわりさんのような政権担当者や議員が多すぎる、ブッシュもその一人だろう。