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パナソニックは27日、中国北京市の民生用リチウムイオン電池工場を閉鎖することを明らかにした。8月末に生産を終了し、9月に閉鎖する。従業員1300人は解雇する。

パソコン、携帯電話、カメラなどデジタル家電向けリチウムイオン電池は、韓国勢との価格競争の激化で採算が悪化しており、生産は減少傾向にある。北京市の工場の閉鎖により、中国での生産は、江蘇州蘇州市と無錫市の2ヶ所に集約する。

北京工場は、子会社となった三洋電機の全額出資で2000年に設立し、ノキア向けの電池工場として生産。パナソニックと統合後は、海外生産拠点の1つに位置づけて生産量を増やしたが、円高も終息して設備の老朽化も進んでいることから閉鎖を決定した。

リチウムイオン電池は、デジタル家電向けの受注は減少しているが、パナソニックは自動車用や産業機器向けの需要増を見込んでおり、住之江工場(大阪市)をはじめとする国内生産は増産する方針。