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手当てが遅れると傷口が拡がる格好の材料となってしまったシャープが、遂に牙城である大阪市阿倍野区の本社を、NTT都市開発に売却することで最終調整している。売却額は、約100億円の見込み。

シャープは、5月にまとめた中期経営計画で本社売却を打ち出しており、構造改革が一歩進むことになる。
 国内グループの社員3,234人が応じた希望退職も含め、こうしたリストラ策により、2015年度に約285億円の収益改善を見込んでいる。

 NTT開発側と細かな条件を詰めており、中間決算の9月中の契約成立を目指している。今になって、液晶事業さえも売却する意向で、鴻海やJDIと交渉に当たっているという。

 早期の抜本的な手入れを行わなかった同社は、強みが弱みに変化、強みの商材が段々なくなってきている。三洋電機のようになってしまうのだろうか心配だ。飯は食わねど研究開発だけは続けなければならなかったが・・・。聖域なき・・・。会社の経営状況は、経営者の器に比例する。