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今年上半期に九州に入国した外国人の訪日客数は、円安などを背景に過去最高の115万人余りとなり、前年同期比1.5倍に増えた。
九州運輸局によると、今年1月から6月までに九州に入国した訪日客数は、過去最高の115万4000人で、前年同期比40万人余り増え53.0%増となった。

このうち大型クルーズ船での訪日客数は、昨年の2.7倍の18万3000人で、全体の15%余りに上った。
クルーズ船が九州の港に立ち寄った回数も176回と、昨年の1.8倍となった。
クルーズ船によるツアーは、飛行機を使った旅行と比べて買い物の荷物が大量に持ち込めることから、中国人を中心を人気を集めている。

九州運輸局は、
クルーズ船の大型化が進んでいることや、制度の緩和で入国手続きの時間が短縮されたことが、クルーズ船による入国者の増加を後押ししていると分析していて、今年1年間の入国者は、昨年の167万5000人を大きく超えることが見込まれている。

なお、6月の訪日客数221,961人(前年比84.6%増)は、記録に残る2007年以降、単月としては過去最高を記録すると共に、4月以降、3ヶ月連続で訪日客数が20万人を突破している。

7 月(速報値)の九州への訪日客数は、クルーズ船に係る船舶観光上陸も含めた対前年比53.0%増となっている。

6月については、中国から韓国へ向かう予定の大型クルーズ船が、韓国政府の隠蔽により、5月20日発生が確認されたMERSの感染が7月まで感染拡大し、急遽日本へ向け出航したことや、韓国からの観光客が国内での感染不安から九州へ遊びに来たことが6月・7月の増加に寄与している。

なお、大型クルーズ船の2015年上半期の寄港は、次のとおりとなっている。

2015年上半期 大型クルーズ船寄港状況
 
2014
2015
前年比
博多港
24
73
204.2%
長崎港
32
47
46.9%
鹿児島港
18
21
16.7%
その他
24
35
45.8%
九州計
98
176
79.6%