世界最大のスマホメーカーのサムスン電子は、本社従業員の１０％削減する計画だと韓 国紙が報じた。人事、広報、財務の各部門の従業員が削減対象となる見込み。またサムスンは人員削減に加え、来年経費削減にも踏み切る計画だという。サムス ンは電子メールで、コメントを控えると述べたという。

同社は、中国・インド・アメリカなどスマホ大市場で、米アップルや中国メーカーの華為や小米などに顧客を奪われている。 これまで絶対優位であった中国の大市場では、販売台数が頭打ち状態になり、市場争奪戦が熾烈を極め、プレミアム市場ではアップルに食われ、中低価格帯では中国勢に押し捲られ後退を余儀なくされている。

ただ、リストラともなれば、新分野の販売戦略なき後退は、今後同社に深刻な影響を与える。規模メリットを最大限甘受している半導体事業にも大きく影響してくる。

どこでも誰でも金さえあれば作れる商材は、過半の絶対シェアを持たない限り中国勢には適わない。