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虫歯予防にもなるとされる甘味料のキシリトール入りシュガーレスガム、ところが、キシリトールに対する反応は人と犬ではまったく異なるという。

人も動物も食べ物を食べると、これを消化吸収してブドウ糖として体内に取り込む。この時、体内のブドウ糖、特に血液の中のブドウ糖の濃度(=血糖)が高くなり過ぎないように、インスリンというホルモンが出て来て調節している。

人の場合は、キシリトールは、このインスリンを放出させる力はない。こうしたことから糖尿病患者の甘味料としても使われている。
犬の場合は、人の場合と逆で、キシリトールはインスリンを放出させる力がとても強い。放出されたインスリンは血糖を低下させ、その結果、程度によるが、意識の低下、脱力、昏睡、けいれん、さらには肝障害をおこす可能性がある。

犬のキシリトールの毒性はこの低血糖によっておこるという。なお、猫に対する影響は、わかっていない。

人がキシリトール入りシュガーレスガムを放置して、犬が食べた場合、上記のような中毒症状に陥り、死亡することもあるという。注意が必要だ。