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財務省が17日発表した11月の貿易収支は、アジア向けの鉄鋼やプラスチック原料の輸出が減少したことなどから、▲3797億円の赤字となり、2ヶ月ぶりに赤字となった。
財務省の発表によると11月の輸出額は5兆9814億円で、前年同月比で▲3.3%下回った。
これは、鉄鋼やプラスチックの原料となる有機化合物といった素材関連の輸出がアジア向けを中心に減少したことによるもの。

一方、輸入額は原油価格の下落によって原油やLNG=液化天然ガスなどが減少したため、前年同月比▲10.2%減少し、6兆3611億円だった。
結果、輸出から輸入を差し引いた11月の日本の貿易収支は、▲3797億円の赤字となり、2ヶ月ぶりに赤字となった。
財務省は、原油価格がさらに下落していることから、輸入額は当面は減少が続く見通しとみている。一方で、輸出は中国経済の減速などを背景に素材関連を中心に弱い状況が続いており、世界的な需要の動向を注視したいとしている。
以上、

東南アジア市場への鉄鋼やプラスチック原料の輸出は、経済低迷で溢れた中国製が大量に安価に輸出されており、日本製が立ち入る隙は少なくなってきている。
東南アジア経済は、中国経済の減速を受け低迷しており、さらに米金利上げ決定で金融不安も取りざたされており、これら産品の輸入量も限られている。
韓国も日本とまったく同じ状況に立たされている。