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大発会の4日の日経平均は、ご祝儀相場どころか▲3.06%安、▲582.73円安の18450.98円で取引を終えた。

取引を左右したのは円高、▲95銭安で大台の120円を割り込み、119.35円、ユーロも▲46銭安の129.99円あたり(いずれも15時8分現在)まで円高基調となっている。

日銀の黒田丸が、米金利上昇に合わせバズーカ砲を放ったものの空砲だったことから、手の内を見透かされ、円高基調に歯止めがかからなくなってきている。
120 円を割り込めばアベノミクスが経済の牽引役として抜擢した輸出産業は、東南アジアと中国経済の低迷で売り上げ減の中、為替損まで発生する可能性まで出てき た。ここまでくれば、黒田丸も巨砲を打つぞと口先介入が必要なころあいに至っている。日銀は仕事始めのお神酒どころではない。

また、中国株が怪しくなっている。

中国株式市場のCSI300指数が7%下落して、大引けまで取引停止された。
上海総合指数は、日本時間14.59分現在、▲6.85%安、▲242.52P安の3296.66Pまで急落している。一時7%超下落していた。(また暴落させた犯人探しでもする気だろうか)

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習政権は、元安誘導するなど四苦八苦しているが、公共投資もキツネ狩りの餌食にされることを恐れた地方政府段階で遅々として執行されておらず、景気浮揚にも時間がかかりすぎている。  
上海の不動産王までショッ引き、叩けば埃が出る大手不動産開発業者は開発意欲など沸くどころか萎縮してしまっている。
習政権の念頭の表明もキツネ狩り一色であり、今年は構造改革と称して国有企業でさえデフォルトさせる勢いでもあり、中国経済にとっても正念場の年のようだ。

今後、数十社がデフォルトを予想されている。すでに、河南三力炭素製品公司、准安嘉誠高新化工公司、華爾潤化工が元利金のデフォルト宣告、政府直轄の中国兵器装備集団の子会社さえ利息の支払いで支払い不能宣告、周知のとおり、佳兆業集団も利息を、セメントの山水水泥集団有限公司(負債額:1320億円)もデフォルト宣告している。不況型破綻は連鎖する企業も多くなり、金融機関さえ危なくなってくる。
こうしたことを反映したのか、自動車はバカ売れしたものの、経済指数の悪化は歯止めがかからず、株価が急落したようだ。習政権は自己満足のキツネ狩りを楽しんでいるようだが、経済は尻に火がついている。

結果、円高と再度の上海ショックにより「大発会の株価は暴落」したようだ。当然、国内経済の悪化も背景にある。誰かさんがこの景気を全国津々浦々にとおっしゃるがどの景気を指しているのだろうか。まさか、株式市場の博打景気ではあるまい。