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愛知県警は16日、塗装大手の日本ペイントホールディングス=日本ペイント の塗料の製法に関する営業秘密を、転職先に不正に流出させたとして、元取締役で東証2部上場の名古屋の塗料メーカー「菊水化学工業」常務取締役、橘佳樹容 疑者(62)を不正競争防止法違反(営業秘密の開示)の疑いで逮捕したと発表した。

生活経済課によると、橘容疑者は日本ペイント取締役で子会社「エーエスペイント」の汎用技術部長だった当時、営業秘密が保管されたサーバーにアクセスし、塗料の製法に関する社外秘情報を印刷。さらに、パワーポイントを使って別の文書にデータを写し、2013年1月ごろにUSBメモリーに保存した。

その上で、日本ペイントと競合関係にある菊水化学工業に移った2013年4月ごろ、不正に利益を得るため、データを複数の同社社員に伝えた疑いがもたれている。
 橘容疑者は「弁護士に相談してから話す」と認否を留保しているという。