当マンションは建て替えで決着しているが、全6棟あり、うちB棟が建て替え問題とされるものの、残り5棟も精査する必要がある。
住友不動産が2003年に分譲した横浜市西区のマンションで、基礎部の強度を保つために必要な鉄筋が、建築工事の際の不適切な施工によって複数切断されていた可能性があることが2月26日分かったと報道されている。
施工会社の熊谷組は、横浜市に「構造耐力に影響を及ぼす可能性がある」などと報告。横浜市は同社に早急な調査を指示した。
このマンションは2014年4月に杭が「支持層」と呼ばれる強固な地盤に届いていないことが発覚し、市から行政指導を受けていた。
パークスクエア三ツ沢公園(6棟計260戸)概要
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所在地
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神奈川県横浜市西区宮ケ谷
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交通
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横浜市営地下鉄ブルーライン 三ッ沢上町駅 徒歩14分
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JR京浜東北線横浜駅からも徒歩20分
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問題のマンション1棟(B南棟)
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総戸数
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60戸
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建物構造
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RC
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階建
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11階建
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竣工
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2003年3月
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事業主
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住友不動産
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設計
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熊谷組首都圏一級建築士事務所
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施工
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熊谷組
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<2013年4月の新聞報道記事>
住友不動産が2003年に販売した横浜市西区宮ケ谷の11階建てマンションの「パークスクエア三ツ沢公園」で、建物を支える杭が規定に反して強固な地盤に到達しておらず、建物が傾いていることがわかった。
同社は「安全だと言い切れない」と判断し、住民に仮住居への転居を要請。補強や建て替えの検討を始めた。
傾いたマンション、応急対策を 横浜市が施工業者指導へ
問題になっているのは、同区宮ケ谷の「パークスクエア三ツ沢公園」。6棟約260戸のマンションで、熊谷組が施工し、住友不動産が販売した。
住民で作る管理組合によると、6棟のうち2棟をつなぐ渡り廊下に「ずれ」が見つかったが、住友側が当初は「問題ない」としたため、住民側が1級建築士に依頼。
古い地形を調べて設計図と照合したところ、杭が旧地形の地表に届いていない可能性が浮かんだ。
住民の要請で住友側は、ボーリング調査を実施。4月になって、約60戸が入る1棟の杭の長さが不足し、強固な地盤部分まで到達していない可能性が高いと判明した。体感はできないが、この棟が部分的に沈下したり傾いたりしているという。
建築基準法施行令はマンションなどの大きな建築物について、杭を「支持層」と呼ばれる強固な地盤まで打ち込んで固定するよう定めている。杭の長さが不足す ると重みを支えられず、建物が傾いたり沈下したりする可能性があるほか、地震に対する安全性が低下する恐れがあるという。
住友不動産側は「安全と言い切れない」として、問題が発覚した棟の住民向けに仮の住居を無償で用意。6月から一部の住民が引っ越しを始めた。他の棟も問題がないか調査を進めるほか、横浜市も両社から報告を受けて調査を始めた。
住友不動産は「売り主の責任を痛感している。修繕や建て替え、買い取りなどあらゆる手段を検討する」と説明。熊谷組は「コメントできない」としている。
以上、朝日新聞、
「パークスクエア三ツ沢公園B南棟」では、住友不動産の調査の結果、屋上で南東方向に最大5.5cm程度の高低差があり、1000分の0.9から1000分の1.3の傾斜があることが判明している。8本の基礎杭が支持地盤に届いていないことが原因だとみられていた。
まさか、基礎の鉄筋までチョン切っていたとは・・・、残り5棟の鉄筋は大丈夫だろうか???
パークスクエア三ツ沢公園
過去記事
杭問題 住友不のパークスクエア三ツ沢公園は建て替えだった 傾き5.5cm
三井不動産マンション傾き 昨年住友不の「パークスクエア三ツ沢公園」でも同じ内容問題が