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群馬県警は26日、大同特殊鋼の渋川工場(群馬県渋川市)から出た鉄鋼スラグに環境基準を超える有害物質が含まれていた問題で、廃棄物処理法違反容疑(委託基準違反など)で、大同など法人3社と各社の役員ら計5人を前橋地検に書類送検した。
県の刑事告発を受け、県警は昨年9月に大同など関係先を家宅捜索し、実態解明を進めていた。
送検されたのは大同と同社役員(56)のほか、子会社「大同エコメット」(愛知県東海市)と役員(66)、元従業員(68)▽建設会社「佐藤建設工業」(渋川市)と役員(72)、従業員(65)。

送検容疑は、2011年3月~12年3月、大同は、廃棄物処理に必要な許可を受けていない「大同エコメット」にスラグ計約2万8300トンの処分を約300回にわたって委託して処理。佐藤建設工業が一部収集したとしている。認否については明らかにしていない。

スラグは、鉄を精製する際に発生する副産物(鉱渣)。

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県によると、大同はスラグに環境基準を超える有害物質「フッ素」が含まれていると知りながら出荷。
販売額以上の金額を「販売管理費」名目で支払う「逆有償取引」で販売していた。
県は、環境省と協議し、こうした取引が建設資材を装った廃棄物処理に当たり、大同が排出したスラグは「廃棄物」と認定。昨年9月に大同ら3社を刑事告発していた。
県警は、これまで関係者約70人から事情聴取し、県と同様、スラグを「廃棄物」と認定した。書類送検の理由について「逃走や証拠隠滅の恐れがないため」としている。

大同や佐藤建設工業は県の調査に対し「スラグは廃棄物ではなく、製品として取引してきた」と説明していた。
 スラグは有害物質が含まれていないことなどを条件に建設資材に再生利用されている。
02~14年に同工場から出荷されたスラグは約29万トン。県内では群馬県長野原町の八ッ場ダム移転代替地や国道など公共工事225ヶ所でスラグ使用が発覚し、93ヶ所で環境基準を超えるフッ素などが検出されている。
以上、

<有毒六価クロム問題とどうなった>
2015年9月10日群馬県によると、大同特殊鋼の渋川工場が出荷した「鉄鋼スラグ」は、群馬県長野原町にある八ッ場ダムの住宅代替工事の整地などで建設資材として使用されていた。国が調査したところ、27ヶ所の現場で環境基準を超えるフッ素や六価クロムが検出されたという。
「フッ素」より「六価クロム」がより恐ろしい。

通常、逮捕だろうが、大手でもあり、工場を撤退されたら困ることから県警は逮捕しなかったようだ。大同特殊鋼の渋川工場は環境汚染の常習者でもあるのだが・・・。企業に優しい・・・環境庁。