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不動産経済研究所が発表した2016年上半期(1~6月)の首都圏マンション市場の供給量は前年同期間比▲19.8%減だった。しかし、価格は8.2%上昇している。

◎ 供給は▲19.8%減の1万4,454戸。埼玉県以外のエリアが軒並み減少。
◎ 価格は8.2%アップの5,686万円。契約率は68.4%と7年ぶりに70%を下回る。

1、2016年1~6月の供給は1万4,454戸、前年同期(1万8,018戸)比19.8%の減少。(過去最多は’00年の4万6,816戸)。
東京都区部▲22.1%減、
都下▲29.4%減、
神奈川県▲19.2%減、
埼玉県0.5%増、
千葉県▲16.0%減。

2、首都圏の地区別供給戸数は、
東京都区部6,649戸(シェア46.0%)、
東京都下1,682戸(11.6%)、
神奈川県2,947戸(20.4%)、
埼玉県1,682戸(11.6%)、
千葉県1,494戸(10.3%)。
東京都全域では8,331戸、シェア57.6%(前年同期は1万918戸、シェア60.6%)。

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3、前年同期実績に対する地域別増減戸数および増減率は、
東京都区部1,886戸(▲22.1%)減、
都下701戸(▲29.4%)減、
神奈川県701戸(▲19.2%)減、
埼玉県9戸(0.5%)増、
千葉県285戸(▲16.0%)減。

4、上半期の初月契約率の平均は68.4%で、前年同期の76.1%に比べて▲7.7ポイントダウンしている。上半期としては2009年以来7年ぶりの60%台。(累積契約率は78.3%で同▲7.7ポイントダウン)

5、上半期の販売価格は、
前年同期は5,256万円、74.8万円であったので、前年同期比総額で430万円(8.2%)、単価で6.9万円(9.2%)、それぞれ上昇している。
1戸当たりの5,686万円、1m2当たり単価は81.7万円。

6、上半期の地域別平均価格、m2単価(各増減率)は以下のとおり。
都区部は戸当り6,782万円、1m2当たり101.8万円(8.8%上昇、10.3%上昇)、
都下5,255万円、71.7万円(17.6%上昇、16.6%上昇)、
神奈川県5,080万円、72.1万円(9.4%上昇、11.8%上昇)、
埼玉県4,295万円、59.7万円(4.9%上昇、4.7%上昇)、
千葉県4,050万円、54.4万円(1.7%上昇、3.4%上昇)。
全エリアの平均価格、m2単価が前年同期比で上昇しており、中でも都下はともに二ケタアップしている。

7、マンション 2016年上半期の特徴
(1)マンション市況は供給の減少続く。上期の減少戸数は3,564戸。都区部は1,886戸減の6,649戸。
(2)初月契約率の平均は▲7.7ポイントダウンの68.4%。2009年(68.6%)以来7年ぶりの60%台。累積契約率は▲7.7ポイントダウンの78.3%。
(3)戸当たり価格:5,686万円、m2単価:81.7万円。
上期としてはいずれも4年連続のアップ。
(4)供給戸数は0.5%増だった埼玉県以外はすべて減少。
東京都(8,331戸)のシェアは57.6%。

8、2016年6月末時点の在庫は6,130戸。2015年6月末時点(4,936戸)比で1,194戸の増加。

9、下半期は減少に歯止めも、年間供給は3万7,000戸前後に。

10、下半期(7~12月)の供給見込みは2万2,500戸。前年同期(2万2,431戸)では0.3%増。

11、年間供給は約3.7万戸。3万6,376戸だった2009年以来の3万戸台に。