sponsored

もんじゅ高速増殖炉の「もんじゅ」は、あの原子力規制緩和委員会さえも、施設管理が杜撰過ぎて危険域にあるとして、政府に対して廃炉を具申している。
しかし、政府は、北朝鮮の核脅威、中国が軍事的脅威を与え続ける中、「もんじゅ」は核爆弾を製造するのに欠かせない高純度プルトニウムを生産できる唯一の大型施設であるため、新規体制で稼動させる意向を続けている。

そうした中、また重大な点検ミスが発覚した。
も んじゅを運営する日本原子力研究開発機構などによると、点検ミスが見つかったのは、原子炉を冷やすナトリウムを管理する補助施設。同機構は、この施設を今 年3月までに点検する計画を立てていたが、期限が来ても点検を実施しなかった。このため、施設のシステムが警報を発したが、職員は警報に気が付きながら 2ヶ月間、放置していたという。

同機構は、いつものとおり「原因究明と再発防止に努めたい」と話している。
「もんじゅ」は、相次ぐ膨大な点検ミスなどから、2013年に原子力規制緩和委員会から事実上の運転禁止命令を受けた。その後も保安検査で安全性の根幹に関わるミスが相次いでいる。

トランプが米大統領に就任すれば、日本は否応なく、自主防衛の強化が求められる。米国の腰巾着から自主路線を取る最高の機会となろうが、今の日本・政府にその 玉は持ち合わせていない。