sponsored

婦人 用靴卸販売の(株)シンエイ(東京都台東区寿3-19-8、代表:大野裕次郎)は7月28日、申請処理を山宮慎一郎弁護士(電話 03-6438-5511)に一任して、東京地方裁判所へ民事再生法の適用申請を行った。監督員には、上田智司弁護士(電話03-3222-0776)が 選任されている。

負債額は約63億円。

同社は昭和24年2月設立の靴販売専門店や百貨店に婦人靴を卸す大手業者。自社ブラン ドの「RIZ」「Marie」のほか、「ANNA SUI」「NATURAL BEAUTY」などのライセンスブランドのパンプスやブーツ、サンダル等の 婦人靴専門で中価格帯商品を得意としていた。

sponsored

日本全国の百貨店との取引口座を有し、豊富なブランドと実績で婦人靴業界では高い知名度を持ち、全国でも業界トップクラスにランクされ、ピークの平成5年1月期には約292億円の売上高を計上していた。

しかし、近年は百貨店不況とも言われた消費不況により卸販売は低迷。市場では海外の廉価品が幅を利かせ、同社の売上高は漸減し続けた結果、27年期の売上高は約114億円にまで落ち、赤字経営に至っていた。今年も業況の改善は見られず、今月末の決済資金に支障が出ることから、今回の民事再生の申請となった。

以上、

まだ、100億円超という売上高のベースがあり、採算性重視の商品構成や百貨店であっても不採算店からの撤退などすれば、再生は十分可能だと思われる。