紳士用靴製造の（株）トミーシューズ（奈良県大和郡山市小泉町２４７０－１、代表：西尾富義）は６月２８日事業停止、事後処理を相良博美弁護士（電話０７４２－２４－２００３）ほかに一任して、自己破産申請の準備に入った。

同社は皮革製品の高級紳士靴を製造していたが、高級紳士靴市場が不況で安価なケミカル紳士靴に押され、行き詰った。ケミカル製品も今では合皮が精巧になり区別がつきにくくなっている。ただ、本物の指向者はイタリア製など超高級紳士靴に流れている。富裕層は確実に増加しているが、その数はタカが知れている。一方、中間層は下押し、下層中間層が大幅に増加し、ケミカルシューズで間に合わせている。これこそ、デフレだろう。炭鉱財閥系の麻生さんの靴は手作りだろうか。